花見


基本的に植物が好きではない。
虫も好きではない。つまり身近な自然にそれほど興味がない。
都市部にいれば身近な自然などは厳密にはない。すべて誰かが植えた樹木、桜など最たるもの。100%人工物である。LEDのイルミネーションをきれいだと言うのと同じで一種のエンタメである。ただで見られるからとたくさんの人が浮かれているが、世の中にただのものはない。すべて血税なのである。したがって私は原則花見はしない。
しかしながら、嫁さんはごく普通の市民なので「桜を見に行こう」というのである。
というわけで町内にある桜の名所にスーパーへの買い物途中に行くことに。市内ではなく町内である。我が家の近辺にテレビに出るほどではないが、花見の穴場がいくつかある。普段は人気のないところだがそこそこの花見客がいた。

こちらは我が家から徒歩数分のさくらどおり。
交通量の多い道路沿いに桜並木がある。広い歩道もあるのでのんびり歩くことができる。私は花見には興味ないのだが、運動するように言われているので仕方なく1km程度歩いた。

数年前、コロナ全盛期の頃に京都の鴨川その他を歩いた。観光客がほとんどいない静かな花見ができたのは良かった。今年は京都も観光客でごった返していることだろう。コロナの時期でも嵐山はそこそこの人出でうんざりした。今年はどんなことになっているのか。想像するだけでうんざりだな。

台湾地震の報道

昨日のニュースから記者が台湾に入って現地の映像や状況を送ってきた。
驚いたのは大きなビルが斜めに倒れかけていることではない。その周りの建物はほぼ無傷であること。さらに街を取材した映像を見ると、コンビニも飲食店も観光市場も翌日から営業しているということだ。能登地震は街全体が被害を受けた印象だが、台湾の被害は限定的。死者は10人。ナントカ渓谷の落石などが主な原因。都市部ではそうでもない。バカマスコミは壊れた建物ばかり映して「大変だあ」と無駄に叫んでいるが、街の明かりはこうこうと光っていて停電も限定的。断水も限定的。
都市機能は失われていないというのが、テレビで見た印象である。
一つは震源が浅く被害地域は狭い範囲、都市部から離れていた、台湾は地震国で対策がある程度取られていた。などが考えられる。
監視カメラ映像などでは確かに震度5強レベルの揺れ方をしている。3.11のとき東北から関東にかけて震度5強、5弱の揺れに襲われたが我が家も含めて建物や建物による人的被害は少なかった。あの大津波がなければ死者は出ないし、家はあるし、原発も普通に動いていた。
もう一つ、台湾と3.11の共通なのは逆断層だったこと。地面は縦に揺れるので建物の被害が少ない。阪神能登や熊本は横ずれ断層、これは建物に対する被害が大きい。
私でもわかることなんだからテレビでは大変だあばかりでなく、もっと落ち着いて論理的に解説して欲しい。

もう一つ
大谷くんの1号、良かったねえ。
昨日からニュースのたびに見せられているが、何度見てもいい。スカッとする。
昭和の王、バース、平成の松井、スカッとするホームランは芸術だ。

地震


今日、昼休みごろ関東地方に地震があった。
震源福島県沖となっているが地図で見ると宮城県に近い。深さが40kmと浅い部類。
となれば、3.11を思い出す人も多いのでは。
実際、初期微動が長かった。震源が遠いと感じた。主要動が来てグラグラ揺れだしたが、いつになく長い、さらにしばらくしてもっと大きく揺れた。まさに3.11の揺れ方である。あのときも揺れだしてから震度5の揺れになるまで1分ぐらいかかった記憶がある。今回は震度3で収まったので良かったけど。

お気づきだろうか。ちょうど1時間前、東京が震源震度1から2の地震があった。
こちらは深さ100km、違う地震かと思いきや太平洋プレートの沈み込みを考えると同じプレート境界地震といえなくもない。3.11より少し深く北アメリカプレートに寄っていた。

台湾地震フィリピン海プレート、台湾の東部震源に近い地域は海に向かって切り立っている崖が多い。これは断層による地形だろう。能登半島の北部と似た地形。

昨日もここで書いたのだが、津波の警報や予想は正しかったのか。テレビを見ていると全く検証していない。みんな整然と逃げられたとか、車で逃げようとした人で渋滞したとか。防災で避難は大切なので科学に興味がないバカマスコミはそれでいいのだが、興味がある人には検証して欲しい。つまり津波予測の正確性信憑性についてである。今後30年以内に大地震の起きる確率は80%、明日起きるかもしれないし30年起きないかもしれない、という極めて消極的な予測である。これは理由がはっきりしている。今の科学ではわからないから。無理くり絞り出したのが30年以内に何%という話である。
津波予測もわからないならはっきり「よくわからない」と言うべきだな。沖縄本島では津波は観測されなかったのに何十万人を避難させて飛行機を止めたのである。よくわからないから、とりあえず逃げましょう。ではやはりだめなんだろうな。(笑)

台湾地震

午前にテレビを見ると例の津波トクバンになっていてびっくり。
警報は沖縄県地方、震源は台湾東岸、深さは浅い、M7.7。
直下だと震度6ぐらいにはなるだろう、台湾では揺れによる被害が出ている。
さて、津波警報、3mの津波が予測されたが実際は30cm、警報は早々に注意報になり民放は通常の番組に戻った。
3.11の津波予測の失敗から、津波予測は実際の数倍の数値にするというのが日常となった。少なく見積もって大きいのが来たら気象庁のせいにされる、というのを恐れている。保身というやつだな。ただ、科学者としてはだめだろう。いつも大きめに発表してしまえばいずれくる大地震津波に対して「予測は10mだから1mぐらいだね」となってしまう。つまり根拠のない数値ということだ。
もし、今の科学では津波の正確な予測は難しいというのならそう言えばいい。それなのに本島では10cm程度だったにもかかわらず、警報を出して航空機をすべて止めて何十万人を避難させた。予測ができないなら正直にそう言ったほうがいい。このまま、有耶無耶にすると警報の意味が伝わらなくなりいざというときに3.11のように大被害になる。

今年は年始に地震や事故で驚いた。そして年度初めに人的被害はないにしても新幹線や飛行機が止まってしまう事案。よくあることと思うか嫌な予感と思うかは人それぞれだが。

静岡県知事の記者会見
すでに昨日のニュースで終わりだと思うのだけど、せっかくのダークヒーローをマスコミは面白がって叩くのである。あんなやつを4期も当選させた静岡県民にも問題がある。
私が昨日書いたように、早速リニアの工事について大きく動いているそうだ。そもそもリニアが通ったら大井川水源が駄目になるというのはイコールではない。今回の静岡県の言動は駄目になる前提。なにかの開発や工事で地元に不利益が起きれば、それで保証をしてもらうしかない。例えば広島の新交通システムの工事のとき橋脚が落ちて死者を出した事故があった。それで新交通システムがだめになったということはない。羽田で航空機の事故のあと羽田空港が閉鎖されたわけではない。翌日から離発着している。可能性だけで反対とすれば国益は損なわれる。
リニアの工事はとっとと進めるべきだろうな。ただし、私はそもそもはリニアは反対である。なくてもいいもの。新幹線は従来の鉄道を進化させたものだったが、リニアはまったく新しい技術、定着するのは難しいだろう。
JR東海は全くその気はないだろうが、リニアを作るお金があるのなら新幹線の複々線化をやったほうがいい。熱海駅は山側に新々丹那トンネル、品川から地下におろして熱海の山側、三島まで直線にしてしまえば所要時間を15分以上縮められ新大阪まで2時間も可能だろう。さらに線路を増やすことで輸送量も増やせる。のぞみはこだまを気にすることなく名古屋に到着できる。新新横浜は海老名あたりになるかな。

川勝知事辞職表明

【静岡川勝知事辞職表明】
もともとは差別発言だそうだ。実際の発言の内容を聞くと差別というより文脈がおかしい、さらにたとえ話として言葉を置き換えて話すクセがある。つまり文章も書けない言葉も知らないというおじいさんが引き起こした事件。本人が言うように言葉を変えれば真意は伝わると思う。
が、伝わりたくない人が県にもマスコミにもいるということ。アホなだけでなく謙虚さがない威張っている態度が悪いということ。
彼の名前を全国区にしたのが、リニア工事反対運動。すでにルートも決まり工事も進んでいるさなかに静岡としては工事を認めないと言い出した。まだ起きてもいない水源問題、さらにそれが起きるという有識者もそんなにいるとも思えない。静岡の民意を代表している雰囲気でもない。
こうなるとなんでも反対する街のチンピラのようだ。
というわけでつい先日予定した年の開業断念というJR東海の会見があったばかり。
知事の辞職は実は朗報なのである。
静岡県のリニア対応「大きな転換点」と表題にも出ていた。

この手の事業で失策として有名なのが成田闘争。住民とかけちがえたまま工事を進めてしまい過激派との衝突となってまだ空港の周りを機動隊が監視している。
しかしながら、いざできてしまえば日本の玄関として大いに役に立っている。1964のオリンピックや新幹線も当時には無駄ではないかという世論も大きかった。本当に名古屋までのリニアが必要なのか、という問題はいつの時代でも出てくる疑問だ。
できてしまえば、その便利さを実感するわけだが。

4月バカ

今日から新年度である。
桜もようやく咲いたようでこの世は春である。
物価はさらに上昇、アマゾンの送料無料の買物金額も高くなった。
花粉が増えた、朝から何度もくしゃみが出る。
歳を取るほど給料はなぜか減っている。仕事は歳のせいできつくなっているように感じる。
最近は私の昭和のやり方で考え方は受け入れられなくなってきて職場の人間関係も窮屈になった。
この歳になると桜が咲こうが新社会人の初任給が上がろうが何もいいことなどない。
老人らしく旅行でもして、写真を見ながらニヤニヤする程度がいいとこか。

紅麹
毎日盛んに報道している。薬害と認定されたのだから飲んだ人は心配になる。
問い合わせしたり、診療を受けることも仕方がない。大げさだとは言えない状況だ。
しかしながら、薬害があるにしてもロットから見ると限定的と思われる。
死者にしても高齢者の一部はまあ寿命の範囲という例もあるだろう。病気になった人はかわいそうなのだが、これはほぼ事故、防ぎようがない。治療を受けて元に戻ることを願うのみ。
会社はそれなりの責任を負う。マスコミは面白がって、どんな物質だ、何人入院したと報道する。
私は小林製薬の高級サプリは買えません。ネット通販の「本当に効果あるのか??」というサプリを愛用している。

沈黙のパレード

先日地上波でオンエアしたものを録画して翌日観た。
ネタバレも含めて感想を。

私は原作を読んでいない。
が、東野圭吾の映像作品は手を加えなくても成立するくらい原作は緻密だ。起訴されずに釈放された殺人犯を憎む多くの善人が起こした殺人事件。という東野圭吾節炸裂のストーリー。
なんだけど、大したトリックがあるわけでもなく大したロケやアクションがあるわけもなく、実に地味な映像が続く。登場人物はいい役者を使っている。役者でカバーしようとしたのか。
まず問題なのが伏線回収できていない。10年前の殺人事件との関わりが結局一つしかなかった。チョイ役の雑誌記者はただ追い返されただけ。密室殺人のトリックも単純、その上気体を通すのに取っ手を外すというのも唐突だった。
そして何より問題だったのは事件のもととなった殺人事件は推理されただけで「いつか検証する」というセリフだけで終わった。推理だけでも3つの事件がつながって犯人が特定できたということで終わりだった。
食堂の奥さんや娘の存在関与も曖昧、ラストで罪に問われないという人たちも曖昧に終わっている。
ガリレオによる二重のどんでん返しが肝になっているが、2時間の映画でそれ以上の表現は本当に無理だったのか。パレード、心象の映像はもっとカットして良かったのではないか。
いろいろな意味でテレビスペシャル程度の内容だった。
俳優をもう少しお安い人に変えれば年末スペシャルぐらいの予算で作れたと推察した。

レンタカー、日産最新軽自動車

日産レンタカーでマーチに乗る予定だった。ところが手続きが終わっていざ運転席に座ると問題発生。ペダルがうまく踏めないのである。シートを一番うしろにしてもブレーキペダルが手前すぎる。お店の人にも見てもらった。
10年以上前だろうか、日産マーチそれも新車のレンタカー、ところがペダルが前すぎて相当膝を持ち上げないと踏めない。シートを下げたうえに背もたれをかなり倒しておしりをできるだけ後ろにして乗っていたが、右足が定期的につった。
店員さんは軽でもいいですか、と日産の最新の軽自動車を出してきた。ライトはLEDだしつま先でスライドドアが開けられるしプロパイロットもついている。このクルマもペダルが踏みにくいがマーチよりはマシか。日産は180以上の長身のドライバーは設定していないらしい。
プロパイロットとは、説明書を読む。以前に車間キープなどの装備があるVWに乗ったことがあるので操作方法はすぐに理解できた。当時のVWと違うのはハンドル操作もできるということ。
プロパイロット起動ボタンを押して、設定速度になったらSETボタンを押すだけ。一定速度で走るか、前の車を追走してくれる。両側に白線があるとハンドル操作のランプが付いて手を離しても走ってくれる。ただし、ある程度のスピードのとき先にカーブがあるとアラートが出てハンドル操作をしろという。が、スピードを緩めてくれない。また、ちょっと先に赤信号があるときも止まっているクルマに近づくまでスピードは一定、止まっているクルマを検知してかなりの強いブレーキがかかる。
自動運転の鍵はやはりある程度先の信号機を感知して速度制御をスムーズにすることか。それができないから、無人の自動運転は速度が相当遅いのか。
前にクルマがいないときに設定速度にするのに結構な加速、エンジンをぶん回す。そんなに急いで設定速度にしなくてもいいのに、そのへんは敏感だ。
先行車がいてある程度混んでいる道なら快適だが、郊外の空いている道は苦手なようだ。あとは高速を流して走るときか。
シャーシはしっかりしていて音も静か、路面からの突き上げも少なくまっすぐ走っているときは快適。ひとクラス上のクルマだ。ただ、この季節なのでスタッドレスタイヤでとにかくグリップが悪い。交差点を曲がるとき膨らみまくっていた。もっとスピードを落とせということ。もう一つの理由はトールタイプのスライドドアの軽の宿命で重心が高く幅が狭くそもそも曲がりにくい構造なのかもしれない。
シートポジションが私に合わないことを除けば、☆4つかな。

沖止めの楽しみ


復路、小松発羽田便の話。今回はANA利用。
表示はギリギリまで定時発の表示。なんだけど先行の福岡便が30分の遅れ。先にそちらを行かせることには変更なしのようで待合室は2機分の乗客で密の状態。
大抵なら20分くらい前から優先搭乗のアナウンスが入るが今回は前の客が切れたのを見計らってのため出発10分前になって搭乗開始した。満席の737-8、それでも6分遅れ程度で扉を締めた。まあこのくらいなら羽田着は定時に収まるかな。
と、なかなかプッシュバックしない。賑やかなグループも近くにはいなくて機内はシーンとしている。10分過ぎた頃機長からアナウンスで「手荷物重量の確認をしている。」という。以前に乗客と荷物の総重量と配置バランスを、という記事を読んだことはあるがまさか扉を締めてプッシュバック直前にやる作業かよ。20分経ってもCAから「もうしばらく」というアナウンスのみ。そして30分過ぎてからいきなりプッシュバックが始まった。機長から「手荷物の重量がナントカとナントカで違っていたため確認していた」という、確かに荷物室でなにかやっていた形跡はない。
満席の737-8は重々しく離陸した。
通常は白山を左に回り込んで豊橋あたりから西からのアプローチの列に入るのだが、今回は旋回せずにそのまま富山、新潟方面へ、その後右に回り込んで宇都宮あたりで北からの列に入るつもりらしい。フライトレーダーで見てもラッシュ時で西からの機体が多い。南風なので北入りだとRW23に着陸することに。
ベルトサイン点灯のときに「到着後バスでご案内」の一言、沖止めだあ。40分も遅れたらラッシュ時に空いているスポットなどないよなあ。それも後方の座席、外に出るまでに5分10分かかる。さらにバスで待たされてターミナルとなれば20分、結局全部で1時間遅れたことになる。
ただし、沖止めにはそれなりの楽しみがある。


スターウォーズジェット、黄色いC3がプッシュバック、わたしたちの前を通せんぼ。


怒られるギリギリまで撮影に専念、1時間も遅延したんだから大目に見てよ。

北アルプスを上空から愛でる


3月下旬はひたすら天気が悪い。飛行機からの景色も半分諦めいていた。
ところが5日ぶりの晴れということ。こうなると小松便は右側の座席を予約して正解。まだ雪を被った北アルプスを一望できる。
本当は富山湾から白い剣岳を見物、撮影しようと計画していた。ところがご覧の通り富山方面は雲が多い。今回はやめた。やめた理由はもう一つ、更に白く美しい白山が小松からよく見える。剣岳の代わりになる。

真下は美ヶ原、左から北アルプスが迫る。
松本盆地は雲の下。

ふるさと浅間山が真っ白だ。

白山