古い飛行機


ゴミ屋敷の整理中に出てきた写真、前回はクルマだったが今回は飛行機である。
カラーが赤くなってしまったが1975年ごろだろうか、最初に747を日本に就航させたパンナム747が見える。窓3つの初期型。JALも窓3つを購入したはずだが、写真に写っているのは窓たくさんの-100後期型。さらに-100にはSPや御巣鷹山事故を起こすSRが羽田にやってくることになる。
羽田は旧ターミナルの終期、747が入れるスポットを並べた。ずらりと並ぶバカでかい垂直尾翼は圧巻だった。

1974年だったか、ロッキード事件が起きる。田中、小佐野、児玉といった名前が有名になる。と同時にロッキードドライスターも多くの人の知られる機体になった。贈収賄はともかく美しい機体である。
事件でケチがついたからなのか、モデルチェンジすることなく一代で消えてしまった。

今回の写真の発見で一番の収穫がANAのジャンボ、俗に言うモヒカン塗装のジャンボである。当時モヒカンをカッコ悪いと思っていたが、この年になると懐古趣味も入るのか、いいと思ってしまう。

DC10もあった。ロッキード事件で売り込みのライバルとなった機体である。
どちらの機体も第2エンジンが垂直尾翼にあって整備がしにくいという理由で消え物、となっていたがこのDC10は会社が代わり名前が変わりなんと今でも成田でカーゴ便で見ることができる。トライスターと違ってエンジンと排気口を一体化したのが良かった? 747もDC10も旅客機としては消え物だが、カーゴとして残っているのは大したものだ。
このときのワイドボディのエアバス機というカテゴリーは現在の中型機のフォーマットになった。今見ても古臭く感じないのはそのためだろう。