富士山山頂火口で発見の3遺体

富士山山頂火口で発見の3遺体は別グループか 1人は死亡して数日、2人は1か月以上経過
というヤフーニュース。
240627
ツッコミどころ満載のニュースである。
その1 自己責任
山小屋の人が言っていたのが自己責任。責任って何か。もう一度原点に戻るべきだろうな。「自己責任で」というのは今では「例え届いたものに傷がついていてもノークレーム・ノーリターンで」という意味にすり替えられている。それが原因であっても我慢しておけ。というのが自己責任というのが現代風。つまり自己責任で登山した場合、何があっても我慢していろよ。という意味ではないのか。
怪我をしようが心肺停止になろうが、誰にも迷惑をかけずに治るまでその場でじっと我慢していてください。
その2 他人の責任
遭難が起きたとなると警察か消防の人が装備をかついで富士山に登らなければならない。今回過酷だったのが山頂ではなくお釜の底、山頂から深さ200m、勾配は45度あると報道されている。落っこちれば底に遺体があるわけで3700m登った後、氷の45度の壁をおりていき、死体をかついで頂上まで200m登るという過酷な仕事をしなければならない。この時期なのて0度以上にはなっているそうだが、さらに梅雨時で天気は相当悪い。10人ぐらいのチームで1日かけて1遺体しかあげられなかったということだから、どれだけ大変かわかる。この人たちが怪我をした場合遺族は保証金を支払ってくれるのか。責任はどこにある。もし、命令だから仕方なく、となれば最上級のパワハラである。
その3 自治体の対策
そもそもが7月1日の山開きまで登山禁止、登山道の入口にバリケードがあってそう書いてある。でも登山したからと罰せられることはないし遺体は回収してくれる。このような二重行政ではだめだよね。入場料2000円になるそうだが、そういう問題でもないような。立山アルペンルートみたいに3万とか4万取るべきではないのか。(五合目までの交通も含めて)
自治体を見ているとこのままでいいと思っている。外国人が落とすお金がいちばん大切なようだ。馬鹿みたいに「ご来光」という観光客もいい金蔓(かねづる)
、多少の遭難救助の面倒があってもご来光のために何万円も落としてくれるおじさんおばさんは大切なのだ。3000m級の山で年間何十万人が登山客であれだけの遭難者とすれば、まあ犠牲もやむなしと思っているのだろう。死んでもいい命などないが、多少の犠牲は仕方がない。