入試内申書「欠席数」廃止

入試内申書「欠席数」廃止、不登校生の不安軽減 岐阜県公立高
というヤフーニュース。

私もある時期、入試入社試の面接官をやったことがある。このときに在学中の欠席理由を聞くというマニュアルの項目がある。事前の研修会で「入学入社した後に欠席が続いて結局辞めてしまうことを防ぐ」という大きな目的がある。
というものの、今回の報道には2つの隠れた論点がある。
一つは、公立高校。
生徒が辞めても痛くも痒くもないのである。担任などの教員は親と面談したり多忙の上の面倒な仕事で大迷惑だが。今や高校教育も無償化が進んでいて辞められても懐が痛むことはほぼない。
これが私立学校や企業だと話が違う。授業料収入や補助金が1/100,1/200減ってしまうのである。たかが0.数%とはいってもギリギリでやっている学校は辛い。さらに企業では1人分の仕事が回りに振られるわけで大迷惑である。
さらに担任が「人生にはこういうことが多々ある。いちいち辞めていては立ち行かなくなる。」などと話をする。響かないならまだかわいいが「先生は私の気持ちをわかってくれない。」などと逆恨みされることもある。すっといなくなってくれたほうがいい、となってしまうのが悲しい。
二つ目、入試の合否
入試の合否は試験の結果プラス内申点である。結局受験者を一列にソートして合否の境目に線引する作業がある。その線引する作業の中で点数は絶対値なので内申点の内容を見ることになる。同点が20人いて5人だけ合格させたいというときに欠席日数の多い生徒を合格に回すことはしない。
逆に学力が低いのに、つまり不合格圏内なのに皆勤賞だから合格させることもない。すでに内申点で加点されているから。生徒会役員などは大きな加点になるが、学力が低ければせっかく内申点をプラスしてもだめなものはだめである。

こう考えると今回のニュースは実は無駄なこと。つまり学校側のパフォーマンスだということがわかる。欠席を隠して入学しても大抵はすぐにやめてしまう。さらに今の風潮でもあるが「学校に行きたくなければ行かなくていい」というのである。子供はわーいと家でゲーム三昧。犯罪者の多くがいわれること、よく昔の同級生のインタビューで「学校に来ていなかった」という証言が目立つ。嫌だから行かない、嫌だから辞めるということを子供に教えることはよくない。無理にいかせれば心身症や自殺を助長すると批判を受けそうだが、ポイントはいかせないことではなく、いきたくない理由を聞く耳を周りの大人が持っているかということ。「ちゃんと本人と話しました」とみんな言うけど、結局だめになっているのなら本心を聞いたことにはならない。アリバイ作りではだめなんだ。

そもそもの話だが、表題にあるように欠席日数が多いと入試のときに不安だ、とわかっているなら普通に朝起きて学校に行けばいい。