おぎやはぎの愛車番組

スカイライン特集だそうで、前半がCからR30まで。
後半がR31からV35までというマニアにはわかりやすい内容。
私はこれだけ車好き、スカイライン好きなのになぜか車歴にスカイラインがない。もう一つ好きだったセリカも購入していない。好きには変わりないが。
一つはrスカGは高級だった。GTRは高嶺の花、GTで良かったけど。ニューマンやR32時代は私はクロカン4WDに夢中になっていた時期でもあった。90年ごろ三菱FTO、ホンダインテタイプR、インプレッサSTIとなぜかスカイラインをかわすような買い方をしていた。
番組で気になったのはチーフエンジニアの〇〇さんの解説だった。彼はあの名車R32を設計したあとグループCなどのニスモチームに配属、数々の成績を残した。GTS、GTR、レースカーと生粋のスポーツカーエンジニアかと思いきや、彼の一番のスカイラインはV35だという。日本では直6ではないなど酷評されたがアメリカでは数々の賞をとったという。彼は数々の新技術を投入した秀作で現在のスカイラインに至るまでこのフォーマットは継承されているとのこと。
ただね、どんなに中身が良くてもどんなに優れた乗り心地でもどんなに世界初の技術を盛り込んだにしても、カッコ悪いんだよね。スカイラインの歴史の根幹となるスポーツがクルマから見えてこない。
当時の記事を読むと300馬力を超えるようなスーパースポーツが一般道を走るのは、と横やりが入ったとか。さらに、2000年代に入ってGTRのようなスポーツを求める客層は少なくなりこれまでの路線では開発費がペイできなくなるとも。そこでやんちゃなクルマをやめておっさんが乗るようなあんなデザインと性能にしたのだろう。設計したエンジニアはいいとこばっかり言っていたが、カッコ悪いのだからしょうがない。ポルシェに設計を手伝ってもらったと言っているが同種のパナメーラもカッコ悪い。
しかしながら、この次の36系とか試乗したことがあったが、運転するとすごくいい、ベンツのCやE、BMの5と比べても悪くない。モデルチェンジをするたびに少しは外観は良くなっていったが、スポーティではないのだよね。
もちろんおぎやはぎもそこは突っ込まなかったが。若い頃からスポーツカーをいろいろ設計してレースもやって年を取って最後につくるクルマは普通のセダンなんだね。
60歳、65歳で仕事をやめて「さあ、若い頃からやりたかったことを」とGTRやロードスターハーレーダビッドソンを購入するオジンはいるが大抵は数年で手放している。お金と免許だけじゃ夢は叶えられない。持てると乗れるは別の意味なんだな。免許があるから乗っていいは意味をなさない。
昨日ライトプレーンが海に落ちて乗っていた人が死亡のニュース。62歳だったそうだ。自分と同世代。ちょっと悲しくなった。30代くらいからやっていればと思ってしまう。

もう一つ
となれば最後のクルマはセダンの最高峰、ベンツやBMやレクサスになる。エンジンパワーは十分あるがアクセル全開で走るクルマでもない。また、一度コイツラの奥深い乗り心地運転のしやすさを味わったら、運転が難しいじゃじゃ馬のスポーツカーを運転しようとも思わなくなる。ベンツに乗った人はたいていは次もベンツを買う。スカイラインは正常進化をしたと言うことなんだね。