8月の台風の進路の予測は難しい、というのが通説。今回の台風は見事にそれを体現した進路予想となった。それでは台風発生から見てみよう。
台風発生前後は北北西に素直に移動するという予想。ただしこのときも予報士が言っていたが、予想位置の半径が大きいのでどちらに振れるかわからない。太平洋高気圧が強くなれば西へ、弱まれば東にブレる。
この日になるといよいよ上陸地点の範囲が示される。
この頃は静岡愛知に上陸という予測だが、雨雲や風だけの予測では神奈川東京湾に来るという予測になっていた。予報士は計算式の違いと弁明していた。
一昨日になると伊勢湾に来る、から大阪湾に来ると少しずつ西に。どうもスーパーコンピュータは過去の大型台風のデータを意識しているように感じる。1959年の伊勢湾台風。2018年の大阪台風を意識した予想コース。ある意味一番被害が大きくなるパターンとも言える。
昨日になるとさらに西にずれて四国に上陸コースに変わっていた。
興味深いのはその後偏西風に流されて東に曲がるのだがどのコースでも北陸日本海を通ることになる。スーパーコンピュータはどこかで初期の予測は正しかったと言い訳したいような人為的なものを感じた。