AIをありがたがる

ちょっと前はSONYの癒やしのロボットが話題となった。
吉本の今田がペッパー君を所有しているとか。
AIで宿題や論文や文書作成ができるようになったとか。
Aiの画像、動画作成技術がすごいとか。
自動運転もAIの技術だとか。
やたらAIでをありがたがる風潮が進んでいるが、私はその人達にいいたい。「お前、本気で言っているのか」
AI技術が進んでいけば、その仕事の人はいらなくなるということだ。AIでもできるようなことというのは高卒程度のネットの検索技術と作文ができればいい。
私もAIのチャットなんとかをたまに利用するが見事にアホである。もちろん正しい答えを導くのだが、ちょいとググるか、適度に経験を重ねた年代ならだいたい想像のつく答えでしか無い。普段ネットで生きているわけで検索する範囲はほぼ一緒、答えもほぼ一緒。さらに「〇〇を開発した人」「〇〇という理論を考えた人」という質問には見事に間違えている。私が「〇〇ではないのか」と問いただすとAIは「すみません、間違えました」と正しい答えを。
先日日産の誇る自動運転のクルマを試乗した。まっすぐ走るぶんにはいいのだけど、カーブがあるのに速度を緩めないのにびっくりした。300m先の信号が赤なのに前走のクルマがいないと速度を緩めない。私達ドライバーはそういう色々な情報を見ながらアクセルブレーキをしているとわかる。80歳過ぎのジジイの運転同レベルなのかな。ジジイと違うのは壁や店舗に向かってアクセル全開という行為は絶対しないということくらいだ。
実際公道での自動運転バスはせいぜい30km/h程度の速度である。そのくらいでないと安全が担保できない。ジジイと同じだな。
逆に私や嫁さんのようなソーシャルワーカーは仕事はなくならない、人と接する仕事だから。同じように電気工事や左官やリフォームなどの職人も仕事はなくならない。CPUとHDDではできない仕事だ。
デザインや芸術関係もAIには当分できそうもない。
ところがちょっといい大学を出て、大企業や公務員の総合職という事務関係の人達は大幅に要らなくなるだろうな。財務省文科省厚労省国交省の殆どはAIでなんとかなる。これまで日本をだめにしたのはこの役所の責任が大きい。普通にAIで仕事を進めればもう少しマシな国になっていたかもしれない。保身や利権にまみれた人間の悪いところが出てしまった。AIにそういったプライドや物欲はない。さらに役人の仕事は法令やマニュアルが大量にあるわけだが、逆にAIはプログラムさえ組んでしまえばそのように従順に動く。法令やマニュアルを取り除けば彼らのやっていることは義務教育レベルのチープな内容だ。
例えば都市計画や再開発事業、うまくいっていない。道路も建物も結局ぐちゃぐちゃ。年金や社会保険もことごとく失敗、郵便も失敗、労働環境や雇用問題や男女問題も戦後80年過ぎても失敗している。これはうまくいっているという事業も実は大量に血税を投入してのうまくいったであって、税金投入がなくてもうまくいったと言えるのか。AIに普通に考えてもらったほうがいい。

すべてAIがいいわけではない。もしAIが増えれば失業者は増える。貧富の格差は大きくなる。働かない、働けない人たちには厳しくなる。どんぶり勘定でおおらかな生活を楽しんだ人の老後とこつこつ節約して生活した人と格差がでる。AIは必ずコストパフォーマンスを考える。