NHK頑張れ、ここが頑張りどころである。
どの番組を見ても歯の浮くような綺麗事の連続でやってきた。お得意様だった昭和前期生まれの世代は影響力がなくなった。昭和後期生まれの私達にはわざとらしくて見ていられない。ドリフ世代なのである。
チコちゃんはその辺に風穴を開ける。そもそもぼーっと生きてんじゃないよ、というセリフはどちらかといえば年寄りにぶつけたもの。こんなことも知らないのか、というメッセージだ。つまりNHKはこれまでの視聴者層と決別した知的バラエティといえる。きみまろの「中高年の皆さん」というのとスタンスは同じだ。それを演者の一挙手一投足をとらえて「けしからん」というのも「ぼーっと生きてんじゃないよ」と言われる立場である。あの程度の演出で「けしからん」というやつはテレビを見なければいい。どうしてもテレビが見たいのならEテレと日曜日早朝の皇族アルバムでも見ていればいい。
そもそも炎上という言葉もおかしい。脳みそが普通の人よりちょっと少ない人たちがスマホで騒いでいることだろう。いちいちネットでの炎上というのを馬鹿みたいに取り上げる時代も終わりではないのか。
もう一つ、ブラタモリのあとのカネオくんが好きだ。有吉がMCでありながらふざけた回答やコメントをする。NHKの冠番組でちょっと脱力というのが新鮮で楽しく見ている。目立たないがNHKにしては大冒険のバラエティだと思っている。