簡易宿泊所火災事件

先ほどのニュースで先日の簡易宿泊所火災を受けて県内の同様の施設に査察が入ったという。
最近話題になったのが「未認可保育園」「未認可老人ホーム」である。
人の命には代えられない、という大義名分はあるのだろうけど
みんながみんな子供や老人のために多額のお金を費やせるわけではない。
逆に自分の食い扶持を確保するのが精一杯という人のほうが大多数。
未認可の善悪ではなく、未認可に頼まざるを得ないという人の立場に立って…。
年収1千万のマスコミや役人にはわかるまい。
今回の事件はその最たるものだ。
簡易宿泊所とは日雇いや生活保護受給者が身を寄せるところだ。
泊まる方も泊めてやる方もギリギリなのである。
建築基準法も消防法も知ったことではない。
法を破ることは良くない、というのはお役所の原理。
雨風をしのぎたいという方が彼らに優先されることなんだろう。
そして、今日の立ち入り検査である。
法律にのっとって検査をするのだろうけど。
年収800万以上の人たちが年収150万円以下の人たちの寝泊まりするところを
けしからんと取り上げてしまうというのはなんともしっくりこないのである。
強きを挫き弱きを助く、という言葉は有名だがこの元となったのが
強きを助け弱きをくじく、ということなんだろうね。
武士の世界でもお役人の世界でも軍隊の世界でも政界でも、コモンセンスなんだろう。
だからこそ庶民の中で強きを挫き弱きを助くという言葉が出回ったに違いない。
かくいう私も強いものには滅法弱い、弱いものにはとにかく強いという普通の人間である。