いまどきの若者

私も若者の頃はよく言われたものだった。
別にいつの時代も若者と年寄りは考えがあわないのである。
ところが最近の若者はやけに年寄り臭い。
無理してお酒を飲まない。
海外旅行やクルマの運転もそれ程執着がない。
大金が入ったら貯金するという。
パソコンや携帯電話に代表される若者文化と思われがちだが
それ程情報を欲しているわけでもないし使い方やテクノロジーを理解していない。
大半がメールだという。
後はチャットやツイッターといった簡易コミュニケーションツールでしか無い。
普通に電話で事足りる程度の使い方だ。
これはおじさんおばさんたちが家でテレビをつけっぱなしにして生活しているのに似ている。
社会が老齢化しているからそんなモノなのだろうか。
あと、今日の情報番組で桐生の小学生自殺事件で校長の記者会見が興味深い。
記者から「自殺といじめとの因果関係はあるか」としつこくきかれていた。
この会見だけを見ているとまるで校長がこの生徒をいじめたかのような印象。
いじめ自殺にかこつけて学校批判キャンペーンをしている。
これだけ教員を叩けばいじめがなくなると世間は思っているのだろうか。
教育の質の低下をゆとりのせいにする風潮があるがそれはちがう。
また、低下したのは学力のみではない。
親世代が子供を躾けるすべを失い子供はルールやマナーを学校からのみ教わるようになる。
すでに大事な人格形成をすべき幼児期にしつけられないのだからどうしようもない。
大人たちは物事の本質を見ようとせずに問題を付け替えて攻撃しやすいところだけをつっつく。
いじめを教えているのは実は大人なのである。特にマスコミと役人。
それを知ってか知らずか「いまどきの若者」と批判する権利はあなたたちにはない。