96kmを走って1.6Lのガソリンが入った。
56.3km/Lである。素晴らしい燃費だ。
春に購入した原付きバイク、ホンダ・ダンクである。バイクは長年通勤に使っていたが4月から使わなくなったので3ヶ月かけて100km弱しか走っていない。ナラシ運転の段階なんだけど。これまで通勤に使っていたムダに大きい中華製の原付きは30km/Lだったから雲泥の差である。
以前にもここに書いたが、私が高校生の頃から通学通勤になれ親しんだ50ccの原付きバイク。ニュースで見た方もいると思うが法改正で原付1種は125ccになる。世界的に50ccのバイクはなくなっていてメーカーも次々に生産を中止、ホンダヤマハスズキが2車種づつ程度ほそぼそと生産していた。販売が縮小するにつれて利益が出なくなり国交省と警察に泣きついた。これまで原付1種の排気量拡大に頑なに反対してきた警察がついに条件付きでOKをだして2024問題が解決、今年中に125ccの原付きが発表される予定だ。
ここで天邪鬼の私、最新に飛びつくよりも最終型に飛びついたわけだ。熟成完成された最終型、パワーについては80年代90年代のハイパワー時代に比べればがっかりな感じだが、水冷エンジンインジェクションなど技術的には最高水準であるので乗ってみると快適である。これまで125クラスの車格のバイクだったので小さくて軽くて頼りなく思えたが、そこそこの加速とこの燃費を照らし合わせるとやはり最高ランクに近い50ccだと言える。
現行の小型バイク125ccに乗っている友人は遠乗りすると80km/Lまで伸びると言っていた。一人の人間がバック1個程度の荷物で移動するには地球上で最もエコな乗り物ではないのか。
免許の有無に関係なく、二輪車は人を選ぶ。ヘタが乗ればすぐに大怪我するリスク。万人に勧められるものでもないのだが、電気かハイブリッドかという論議だけではなく、一人が短距離移動するのに2トンのクルマが本当に必要かについては考える必要がある。
先ほどバイクのリスクについて書いたが、自転車に乗れない人はバイクもダメ。自転車で傘やスマホなどの片手運転、右側通行するようなやつもバイクは向かない。さらに、卓球やバドミントンなどで空振りばかりでなかなか上達しない人も向いていないかもしれない。こういう遠近感のない人はバイクだけでなくクルマの運転も向いていないのではないか。