昨日全員集合のスペシャル番組をみた。
ネットの書き込みをみるとやはり番組の作り方に余分な演出を入れ過ぎだというのが多く見受けられた。今のテレビの人には全員集合が理解を超えていて怖いのだろう。その現れが番組の副題、そして必要のない親子の笑顔のインサートをしつこいくらい。
もう一つの演出が平成生まれの若手芸人に「スゲー」と言わせていること。あえて時代を知る人のうんちくは無しにして若い人たちがどう感じるかをメインにしていた。
アホのテレビマンが作るからしょうがないが、コントをベスト形式で並べてカウントダウンで進行するというよくよく考えれば、何を基準に?、という話になるのだが。少なくともどこかのホールに呼んだ親子の人たちは実際に映像を見たとは思うが、あの膨大な録画の中から何を見せられたのか。
今回見て思ったのがドリフのコントはものすごいエネルギーだ。一人一人の才能、緻密なコントの台本、セットや小道具、そしてライブ会場という観客の熱、何度見ても面白いのはそのエネルギーが大きいからだ。私が老化したせいか2時間ぐらい見たところで止めてあとは明日見ようと思った。集中して見れば見るほど面白くて疲れる。
今回の映像のクレジットを見ると80年代のものがほとんどだった。
80年代はドリフの全盛期であると同時に実は全員集合の終末期でもあった。大阪のお笑いを東京で大ヒットさせた漫才ブーム、そしてフジテレビが裏にぶつけてきた若手芸人のひょうきん族がジリジリと視聴率を伸ばしていた。1985年に番組が終了した。時代の流れに、という理由なんだけど16年間も流れのトップにいたというほうがやっぱりすごい。その後も、年に数回のフジの番組や個別の番組で存在感はあったしいかりや長介は俳優としても大成した。
と言うよりは、80年代以前のビデオ画質があまりにも悪くて使いにくかったのだろう。
今回の番組で私にとっての一番は18歳の小泉今日子だった。可愛い女の子をAIで作ったらこうなったと言うくらい可愛かった。映画や歌番組の彼女はよく見るけどコントは慣れていなくて素の部分が出ていたのが良かったと思う。