路線バスと軽乗用車衝突 女児2人死亡

不思議な事故である。
軽自動車は比較的新しい女性が好むパステルカラーのリアスライドドア。それがセンターラインを超えて路線バスにまっすぐ突っ込んでいったという。
ポイント1 衝突安全ボデイ
ノーブレーキでバスに突っ込んでいったというのだが、エンジン部分はぺしゃんこだが見事に乗員スペースはガラスも割れていない。エアバッグもでていてクルマとしての機能は満たされていた。
ポイント2 ノーブレーキ
母親の運転はおかしい。明らかに脇見、前を見ていない。私が疑ったのはスマホではないかと。数秒前のこの写真にその痕跡が残されていないか。
後でわかったが初心者マークが付いていた。

ポイント3 子供の死因
今日になるまで、どうして子供が死んだのか死因がわからなかった。
先日報道されたフェラーリと軽バンの右折事故では子供が外に投げ出されて死んだ。
報道を見ているとリアシートでシートベルトをした状態で死んでいたという。外傷はないという。となるとシートベルトが食い込んで死んだということになる。
古い話では御巣鷹山事故でシートベルトで胴体が切断された遺体が多かったと。それに似たことなのだろうか。
ポイント4 シートベルトとチャイルドシート
先程のニュースではここに言及していた。5歳の子供はチャイルドシートが義務である。つまり母親が犯人ということになる。ところが7歳の子供も即死している。これについてはシートベルトの設計が身長140cm以上ということが起因している。つまりチャイルドシートは6歳未満ではなく140cm以下とすべきというのがポイントになる。
ポイント5 子供用のチャイルドシート
赤ちゃん幼児用はフルバケットタイプがあるので安心?だが、低学年で身長120cmくらいだとシート高をかさ増しするような座布団タイプの物がある。それなら命を救えたのか。
私はそうは思わない。チャイルドシートとは大人用のシートの上に浮いている状況。つまり足が宙ぶらりん。もし衝突による前方向の力が加わると2本のシートベルトのみで数Gの重力を支えなければならない。ベルトがハラではなく腰の位置という理想的でないのなら結局命を落としたのではないか。
ポイント6 8歳以下の子供
個人差はあるが平均では8歳9歳で140cmぐらいになるそうだ。それ以下の子供はクルマにどう座っていればいいのか。答えは今回の事故ではっきりした。運転する親は前を見て事故を起こさないようにすること。このような自爆事故の場合、子供を助けることはできない。前から来るクルマにぶつからない、電柱に突っ込まない限り命を落とすことはない。今のクルマはそれほど安全な乗り物である。