水の事故のコーナー

水の事故というニュースコーナーがあって各地で何人死んだのと報道してくれる。まあ、ニュース番組なんでそれ以上のことは言わないが、猛暑のニュースのときはしつこいくらいに水を飲めだのエアコンをつけろだのという。なにか利害関係があるのだろうか。水の事故は仕方がない、救いようがないという意思表示なのかね。
ちょっと気になったのが、ダイビングでの事故。今まではほぼ自己責任で潜って死んだというものが多かったが、最近のものはちゃんと指導者がついての事故。それも体験〇〇という初心者向のツアーで起きている。お金を取って潜らせる業者の方にも多少の問題がある。「このくらいの簡単なことならできるだろう」という予測。最近の社会の傾向として「自己肯定感」を大切にというのがあって、皆さん何をするにもやたら自信がある。たいした成功でもないのに大人たちは「良くできたわねー」と子供をやたら褒めるのである。子供はそれが成功体験として積み重なっていき、根拠のない自信につながっていき事故が起きるのである。特にダイビングなどは誰でもというわけではない。ある人はゴムの匂いが苦手とか。口にピースを加えたまま上手に息をするのも案外むずかしい。
私は海中散歩にすごく憧れているのだけど、金銭面と向き不向きを考えて手を出してこなかった。10歳くらいまで泳げなかったこともあり、水で怖い思いを何度かしていて、なんとなく水は怖いものだと思っている。

山の事故
登山大好きの団塊の世代がいよいよ登山も引退して事故が減ってきたような気がする。富士山は適度に事故は起きているようだが、あそこはひと目も多いので病気くらいならすぐに助けてもらえる。お陰であれだけの人数が登っている割には事故は少ないほうだ。
さらに今年からは行政も事故防止に本格的に動いているのも功を奏した。
ただね、もう一つの課題の世界遺産としての富士山、山岳信仰としての富士山を守るという感じがない。観光収入の富士山としか思っていないのがダメだね。
何度もここに書いているように5合目までクルマで行けるというのをぜひ廃止して、本当は浅間神社から、せめて樹海の終わる2合目辺りからの登山にしてほしい。初心者は5合目あたりが目標、5合目からの景色も素晴らしい。5合目から自動車をなくしたらどれだけ絶景になるだろう。