ゴジラ


アカデミー賞ゴジラである。
友人が一緒に見ようと持参して来てくれた。
このあとツッコミどころ満載なのである。
その1 DVD
今どき最新の映画をDVDで見ることになる。友人はBDレコーダーを持っていないという単純な理由。
今どきテレビでもYouTubeでもハイビジョン。DVD画質を4Kで見るのはなんとも。目が悪くなったような気がした。
その2 ゴジラC
映画が始まると白黒映像、大戦末期から物語は始まる。きっと回想シーンは白黒なんだろう、と見ていたのだがずっと白黒なのである。見終わったあとネットで調べて理由がわかった。カラー版と白黒版があるのだ。友人は白黒のDVDを購入した、ということだ。なぜ白黒なのか、理由はまだ聞いていない。
その3 時代考証
時代考証が正確かどうかはわからないが、私が知っている昭和20年代をかなり正確に映像化しているのではないか。特に登場人物の言葉に「戦争帰り」という言葉、当時の大人の男の多くは戦場を体験していたということだろう。そして戦争や軍人を美化するような話も出てこない。戦後を正確にというのもツッコミどころ。
その4 掃海艇
主人公の仕事が掃海艇というのが面白い。大和博物館の隣の自衛隊博物館にも掃海作業のフロアが広がっている。当時、数万個という機雷の除去は直近の問題だったのだろう。地雷ではなくて機雷というのが海に囲まれた日本らしい。
その5 船舶
戦後の話なので軍隊は解体され軍備は窃取破壊された。その中で残った駆逐艦などの表現がリアルでいい。今回のアカデミー賞海上シーンのVFXだと聞いているが、ゴジラも含めてよくできている。
マニアの人は主人公が乗っているバイクに食いついたかも。
その6 震電
何かの資料で後ろにプロペラが付いた日本の戦闘機を見たことはあった。が、大戦末期の末期に開発、テスト飛行をしたかどうかで終戦という幻の戦闘機。不格好、脚が長いなどよいイメージは無かったがこの映画では実に美しく映像化した。やっぱり飛行機は美しいのである。
あえて零戦や隼、大戦末期と言うなら飛燕や紫電改を使いたいところだが、震電にしたところが渋い。
資料によると、後ろにプロペラ、後部にエンジンになったためエンジン冷却のために左右にインテーク。もし戦争がもう少し長引けばジェット機の原型になったとも。エンジンがなくなったフロント部分に30mmの機関銃を積むことができて戦闘力は上がったそうだ。

ゴジラデザインとストーリー以外にもツッコミどころ満載だった。