園児にクラクションの鳴らし方を学ぶ

というニュースを見た。
例のバスに取り残されて死亡した事案を受けてのものだ。
しかしである。テレビカメラの前で何時間もこんな茶番をやる暇があったら、職員が15秒ほどかけてバス内の確認をすれば良いだけなのである。このニュースは職員がバス内の確認をちゃんとやる自信がないから、といういいわけにしか見えない。
ほんの15秒の確認作業ができないというのなら保育園をやめてしまえ、といいたくなる。
いやいや現実は、と反論も聞こえてきそうだが、いい大人がいるかいないかの確認もできないというのならそれを公表すればいい。それでもその幼稚園保育園に通いたいという親子を受け入れればいいだけだ。
そもそもが3歳前後の子供にいざとなったらクラクションを鳴らせなどと訓練するなどまともではない。3歳前後の子供がいざとなったらという認識を持てるかどうか、そのパニック状態で運転席に行ってハンドルのクラクションを押せというのも。さらにみんなが降りていったのに一人だけ降りないといういろいろ変わった個性的な子供である。クラクションを鳴らせと言われて素直に従うとも思えないし。
センサーを使った機械も売れているということだが、職員を信用できないというのを公言しているようなもの。大切な子供をそんなところに預けたくない。

一昔前に観光バスで旅行したとき、客が降りたあとガイドさんや運転手が客席を見て歩くのを見た。もちろん置き去りの子供ではなく落とし物忘れ物のチェックなんだろうが、普通にやることなんだよね。幼稚園保育園のバスだけがやらないという方が不自然でもある。