南海、連動型地震

関東地方では昨夜地震があった。千葉県北西部から茨城県にかけてを震源とする地震がやや多い。千葉県ではその前も房総沖の地震が続いた。
これらは間接的も含めて太平洋プレートによるものと考える。
1月からの能登地震、北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界に近い活断層。大陸のプレートは動きが鈍いので予測はほぼ不可能。ただこのユーラシアプレートを押しているフィリピン海プレートの最近の動きは活発。台湾、奄美、豊後水道と間接的だが大きい地震を起こしている。南海、東南海、相模湾地震は100年周期とも言われているが東南海からも80年が経っている。東南海から相模湾までの震源域は異常なほど沈黙している。フィリピン海プレートが活発になっていることから少し前倒しで10年後を中心にして高い確率でM8程度のプレート境界地震が起きるのだろう。
以前は南海地震東南海地震が順番に数年から10年くらいかけて起きると想定されていたが、3.11でくつがいされる。宮城県北部沖から福島県沖にかけて数百キロの断層が10分かけて破壊された。大津波岩手県から千葉県まで襲うとは想定されていなかった。これ以降、南海、東南海地震が同時に起きるという最悪の想定も考えなければならなくなって今の脅すような報道になっている。連動地震と呼んでいた。

最悪のシナリオはこの3つの震源域の断層(600km)が数時間から数日で崩壊する。
現実的な最悪シナリオは3.11と同等の南海、東南海の断層が(400km)が数時間で崩壊する。3.11と同程度のM9クラスになるだろう。
そして高い確率で起きるのがこの3つの地震が数年かけて連動して起きるということ。それでも一つの震源域が100km前後になるので能登地震阪神・淡路大震災を超える規模が予想される。
ただし、プレート境界地震は基本的に大洋の海底で起きるので陸地から数十kmは離れるので震度7クラスの揺れは限定的、もし運良く津波が小さければ被害は最小だろう。ただ東南海では1944年前後に起きた、マグニチュードMJ 7.9地震震源(断層の破壊開始点)は、和歌山県新宮市付近で、破壊は北東に進み、浜名湖付近まで達した。翌年、東南海地震から約1か月後、1945(昭和20)年1月13日に三河地震が発生した(MJ 6.8)。活断層が1ヶ月前の地震に刺激されたものとされ連動地震となった。
浜松で破壊がとまったことから東海地方では大地震が起こると防災体制が高められた。が起きなかった。