このコロナ禍で海外旅行に行くやつなど私と合うわけもなく、近しい人にいないのだけど。テレビを見ていると現地で陽性になったとかで日本に帰れなくなったとかやっていた。私も含めて悪い言葉の感想を持った人も少なくないだろう。
家族4人で現地に10日足止めとなると追加料金は100万円だとか。「大変だったね」などとねぎらう気持ちなどまったくない。
そんな人達のインタビューや情報番組の海外事情などを聞くとびっくりするのが物価である。
ニューヨークやハワイなどがよく例に出る。アメリカだからステーキが安いというのは私のような行ったことない人の幻想。安いものでも5000円とかするらしい。スーパーに並んでいるものでも日本の2倍から10倍の価格で売られている。トイレットペーパーも日本で300円のものがアメリカでは1000円だとか。家族でハワイに行くのはそれなりにお金がある人達なんだろうが、あまりの出費に外食をあきらめてスーパーに買い出しに行って物価高に驚くのだそうだ。
問題なのはここから、日本人はびっくりするのだがアメリカ人は普通に買い物をしているし外食もしている。何がいいたいかと言えば所得格差があるということなんだな。私の仕事は公務員に準じる仕事なので公務員に近い給与形態、毎年1号給ずつ上がっているはずなんだけど手取りはほとんど変わらない。営業所が近くなって交通費が変わればチャラになる程度の金額。世界的に景気が悪いのだから仕方がないと思っていたが間違い。他の国は物価と給料がある程度連動していた。企業の利益や税収がすごくいいということなんだが私達にそのお金は回ってこない。
ベトナムや中国のマクドナルドのビッグマックは日本の価格より高いそうだ。東南アジアの中間層は日本よりよい給料をもらっているということか。
戦後、高度成長期、オイルショック、バブル、失われた10年、リーマンショック、外国人観光客、アベノミクス、コロナ禍と回り回って元の位置ならまだ許せるが、経済的に中国やインドやベトナムに負けて、教育予算をケチっている上に子供にPC配布で予算を使い果たしますます教育はダメになるし、都会に高層ビルをじゃんじゃん建てることは問題無しで地方の水道管や道路のメンテナンスの予算はない。老人と空き家が増えて1970年代の高層ビルやマンションが老朽化、解体だそうだ。80年前の帝国陸軍海軍のように国策の全てがとは言わないが多くのカテゴリーで破滅に向かっているような気がしてならない。