梅雨入りはいつ?


情報番組のお天気コーナーでは「梅雨入りは」のネタでもちきりである。それよりも今日のニュースのお天気コーナーで「月曜日の連続降水」というネタ。今朝も朝道路が濡れていて、8週連続で月曜日の雨となった。レオン・ラッセルカーペンターズの「雨の日と月曜日は」という曲があるように月曜日の雨は気分が沈むのである。
そのお天気コーナーでこの図も同時に表示していた。5月の後半の2回と6月の1週目は大雨である。さらに雨が数日降らないのは6月に入ってからだけ。4月下旬から梅雨の走り、5月中旬から梅雨入りといってもおかしくない。梅雨入りの定義に「梅雨前線」「オホーツク海高気圧と北太平洋高気圧」というのがありその定義に当てはまらない、というのが発表できない理由だろう。
裏を返せば、現代の気候は従来型の定義では説明しにくくなっている。一つが温暖化、つまり気温海水温の上昇。北緯35度くらいまで亜熱帯の気候になりつつある。四季があるのは温帯の特徴。熱帯は雨季と乾季になりがち。つまり4月から7月までが雨季と考えることができる。去年の夏の気候は過去最も暑い夏、7月中旬から10月まで30度以上の日が続いた、4ヶ月が乾季である。日本は島国なのでアジア中部やアフリカ中部のような砂漠にはならないが、極端に短い春や秋のことを考えると現代の気候は50年前とは違うのである。
昭和も終盤のころ、私が通学で使っていた京成電車に冷房車が導入された。夏の日に「冷房車が来るまで待とう」などと会話したのを思い出す。国鉄103系が全盛期、山手線の高窓仕様に冷房車が導入。地下鉄はなぜか技術的な理由とかで冷房化が遅れていた。今となっては地下鉄のホームも涼しい。
あの当時、32度といえば猛烈な暑さだった。東京近辺で35度を超えることはほとんどない。山形で記録された40度という日本最高記録は何十年もそのままだった。電話機、携帯電話の形を見れば何年前かすぐに分かるというくらい時代の移り変わりは早いが、気象もこの30年ぐらいで急激に変化している。男はつらいよのように真夏の都心でうちわをあおぎながらみんなで夕食なんていうのは遠い昔になってしまった。
私が高校3年のとき、親がどこかの金持ちからエアコンをもらってきて業者につけてもらった。受験勉強のためだとか。ただ親の期待ほど成績は上がらなかったけど。昭和50年代の前半はそんな時代だったなあ。金持ちが「ベータ」とか「VHS」の日本初のビデオデッキを買ったのもその頃だった。