日産ノートEパワー


レンタカーでノートEパワーに乗った。
安いコンパクトクラスのレンタカーだったのだが、もうそんな時代なんだな。
珍しく係の人から操作の仕方を教わる。特にコンソールにあるミッションレバーは最後まで慣れなかった。レバーにあるPボタンとその後ろにあるPボタン(サイドブレーキ)。理屈はわかっているのだけど駐車するときにあたふたしてしまった。さらにメーターにはドライブポジションの表示はあるがレバーを見てもよくわからないのが気になった。もちろん慣れれば問題ないのだけど。
乗り込んでシートを調整する。180の私でもピタッと決まった。と思いきやシートを下げるとセンターピラーより後ろになってしまい乗り降りするたびおしりがピラーにぶつかる。降りるときも体を随分前にずらさないとお尻が外に出られない。腰痛持ちの私にはつらい乗り降りだった。
走り出す。
当然静かである。初期のEパワーと違うのはエンジン音かな。エンジンがかかるとそれなりな音と振動がしてモーターの静かさを打ち消していたが、最新型はエンジンがかかっても不快感がない。かなりの領域をモーターのみで走れるので快適である。
モーターパワー、加速感は標準的。今回は市街地のみで山道、高速、追い越し加速などの場面は無かった。お陰で燃費は18km/Lを超えていて今回のような使い方にはベストである。
係の人から「エコモードでの回生ブレーキが強くて気になるかも」と言われた。確かにアクセルを離すとぐっと速度が落ちる。ワンペダルに近い走りが楽しめる。回生ブレーキのときリアのブレーキランプはつくのかつかないのか気になった。
運動性能、コーナリング
電池を積んでいて重心が低く安定した挙動。悪く言えば動きが鈍い感じ。多分適正なタイヤ、空気圧なんだろうが少しでも速くコーナーに入るとタイヤのグリップが心配になるような挙動、車重が重くモーターもパワーがそこそこあるFFなのでフロントの設計や設定はもう少しお金をかけてもいいような気がする。日産としては「そういう人はNISMOにしてください」となるのだろう。
内装
先程指摘したシートポジション以外は文句なし、高級感がある。先代よりリアシートのニースペースが狭くなったくらいか。
トータル
売れているだけあってよくできたクルマである。買い物クルマとして200万円以上の軽自動車よりお得感が強いと感じた。