異次元の少子化対策

無償化や給付金で子供が増えると思っているらしい。
第二子以降を考えている夫婦にはたしかに効果があるかもしれないが。
私が思うにまずは結婚するカップルを増やすべきだろう。子供を作る下地がないままの異次元はないだろうね。度々報道されることだが、生涯独身者が増えている。また、結婚しても子供ができない作らない夫婦が増えている。そして子供が欲しいがなかなか授からないという夫婦の年齢が40歳前後が多いのである。子育てにお金がかかるから子供を作らないというのは実は少数派なのかもしれない。
本来の人間が子供を作る年齢までに結婚するなどの下地を作らなければならない。100年前は30歳以上での出産は危険だと言われていたそうだ。それは昔のことだと吐き捨てる人が多いが、医療の進歩のおかげで人間が進化したわけではない。初潮が来てから10年も20年も子供を作らない生物は人間だけなのだ。
ここまで考えたところで壁にぶつかる。女性の教育や社会進出である。女性が社会で活躍するにはそれなりの教育とキャリアが必要になる。今どき数年勤めて寿退社なんていうのはもう過去の話なんだろうが。
男性が出産できるのなら男女同権でいいのだけど神様はそういうふうには作っていない。さらに女性が出産に関わる数ヶ月から1年の間、代わりを勤めてくれる便利な人材がそんなにいるとも思えない。まして資格や経験が必要な仕事となればなおさらだ。
自民党が掲げた少子化対策はあまりにも幼稚で、あんな内容に私らの血税が垂れ流すかと思うと悲しくなる。

姪っ子の通う小学校も我が家の近くの中学校もそれはそれはうす汚い古い建物、扉は木の扉、床材は所々が割れたり剥がれたり、自分たちが昭和の頃通った学校とほとんど変わっていない。耐震補強の斜めの鋼材が増えただけだ。話題のトイレも昭和のままである。姪っ子が通っていた学童保育、狭い場所に子供がぎゅうぎゅう、「もう絶対行きたくない」と言っている。
教育予算が世界の最低ラインの日本が少子化対策とは笑えるのである。