今日の月


夕刻になって雲が減った。

台風と前線の影響で関東では明日は曇のち雨、金曜日は大雨の予報である。
台風自体は関東のはるか南方を通過するという予報だが。前線が進行方向にあるのにそんなに右に曲がるだろうか。私はもう少し東海関東に接近するという予報をしている。
しかしである。現在の気象庁のスーパーコンピュータは私のゆるい予報とは違う。かなりの精度がある。
知っている人は知っているが、日本は台風で散々な思いを繰り返してきた。1000年前は元寇をはねのけるという奇跡もあったが、基本的に台風は厄介な天災である。
1940年代から50年代にかけて戦争の二酸化炭素の置き土産なのか次々に巨大台風が日本を襲い、伊勢湾台風では5000人の死者を出した。なんとか台風の位置と進路の予測の精度をあげて命を救おうという動きが政府を後押しして、あの富士山山頂レーダー建設に至るのである。気象衛星ひまわりが実用化されるまで富士山レーダーは多くの命を救ったのである。
という経緯を考えると日本の台風の進路予想は世界でもトップクラス、でなければならない。
天気予報は経験則であり過去数十年間のデータをもとにして予報されるのだが、この10年20年の温暖化による気象変化は大きすぎて、スーパーコンピュータを駆使しても予測を誤ることがしばしばである。大抵が過去最○という記録的な気象情報がここ20年で連発しているのである。
多少気象学をかじった人なら、山形で記録された最高気温の記録を毎年のように更新されるとは、と思っていることだろう。
一番恐れているのはスーパー台風の襲来、もだが、線状降水帯による集中豪雨最悪の長崎豪雨の記録がいつ更新されるかだろう。温暖化が進んでいるが長崎豪雨の記録は破られていない。これが破られるときが本当の世も末となるだろう。