みょうに食いたくなるカップヌードル


1970年代前半を物心ついてから過ごした人、つまり60歳以上の人になるのかな。
カップヌードルは特別な食べ物であった。
1972年のあさま山荘事件カップヌードルが全国画面に出たと言われている。
私はその前後に「ヤングオーオー」というお笑い番組で知った。
メイン司会者が仁鶴と三枝(仁鶴と三枝の変換に時間がかかった、もうこの名前を変換する人がいなくなっているということか)、さらに若手としてさんまや紳助や阪神巨人が出ていた。数年後に始まる漫才ブームの火付け役となった番組だった。このスポンサーが日清食品カップヌードルのCMを散々見ていたのでカップヌードルが珍しいとは思っていなかった。
私が小学生のときだったか、父がお土産にとカップヌードルを1つ買って帰った。家族4人で一口づつ食べたのが最初であった。国鉄初乗りが30円40円の時代に100円はとても高級な食べ物だった。
今スーパーで特売カップ麺が100円前後で売られているのにカップヌードルは200円近くする。今でもカップヌードルは高級品なんだな。
何年かに一度無性に食べたくなる。今回は先週末に訳あり商品ということで160円ぐらいで並んでいたのを1つ購入、今日酒のつまみにとお湯を入れた。美味しいのだけどとんでもない美味しさというわけでもない。でもまた数年後に無性に食べたくなるのである。