ロシアの軍事侵攻、チェコ

昨日の休みの午後、録画したビデオを見ていた。
その中でNHK映像の世紀 ベルベットレボリューション、ビロード革命、という話。
1960年代に社会主義チェコ表現の自由という西側の文化が入りかけた。それを感知したソ連チェコに侵攻し傀儡政権を作って思想の制限をした。結局1989年のベルリンの壁までソ連の強い統制に置かれていた。
ベルリンの壁がなくなりソ連がなくなり、時代は一歩前進、世界の敵は中東の過激派とこの20数年思っていたわけだが、まさかロシアが1960年代に行っているチェコへの侵攻と同じことを2022年にやらかすとは。というNHKのタイムリーなネタであった。1945年当時の戦勝国だったソ連はそのアドバンテージをフルに使っていたが、悲惨な戦争捕虜への行為や諸国への侵攻など大国、先進国とは言えない荒くれ国家だったわけで。

もう一つ
小国ウクライナに対しての軍事侵攻、どう考えてもロシアの圧勝と思えるのだがウクライナ軍の攻勢が続いている。実は裏側では朝鮮戦争ベトナム戦争のようなことになっている。つまりアメリカとロシアの戦争なのだ。ただし、今回はアメリカ軍は一切出てこない。これまでのアメリカ軍の代理戦争で痛い思いをしてきたからなのか。ウクライナ軍の兵器はほとんどがアメリカ製だという。当然最新の兵器を扱えるのはアメリカ軍。おもてには出て来ないがアメリカ兵が多数作戦に参加していると思われる。
さらに、今回の戦争で新しい事実。
近代戦では制空権が戦争を左右すると言われてきた。大国ロシアは多くの戦闘機や爆撃機がある。あっという間に制空権をとって戦争を有利に進めると思っていた。流石に米軍も米軍のマークをつけた戦闘機をウクライナで飛ばすこともできない。それなのになぜか空中戦空爆が起きないのである。もちろん見えていないところで散発的に起きているだろうが。理由はウクライナ軍に供与した地対空ミサイルではないか。ロシアは優秀な戦闘ヘリも多数所有しているが、高性能な地対空ミサイルに阻まれている。近代戦の制空権はいつの間にかミサイルに支配されているようだ。
おかげで1940年代のような戦車による地上戦というマニアにはしびれる戦争になっている。ただしこちらもアメリカ製の対戦車ミサイルなどでロシア軍を抑えている。ベトナムイラクアフガンとも違う新しい戦争の形なのだろうか。