戦争反対

世界的にロシアの武力侵攻が批判されている。なぜあんな非人道的なことが21世紀の今に許されているのか理解できない。さらに原発を攻撃したというのである。正気とはおもえないよな。
戦争の悲惨さ、というのは終戦記念日沖縄戦終結日などでテレビで紹介されてはいるが映像を見る限りはどうも他人事なんだよね。悲惨だと言いつつ見ていてちっとも悲惨ではないのである。苦労したといいつつ90過ぎまで長生きしている老人の特集にになっている。戦争したほうが長生きできると誤解されそうだ。
もはや戦争の悲惨な映像を見せるのは地上波でやらなくなった『映像の世紀』だけになってしまった。
そもそも人間は残酷なことをするもので、例えばフランス革命では王族を片っ端から町中で首を切った。大戦中でもムッソリーニ一族の首を町中に吊るしていた。大戦中日本人が中国人を虐殺した事件は有名。アメリカ人はB29の空襲と原爆で非戦闘員を100万人虐殺した。ナチスドイツのユダヤ人迫害ばかりが取りざたされるが、革命や戦争はその殆どが非人道的な非戦闘員の虐殺の歴史なのである。当時、生きていた人は大人も子供も死体の山を見てきたわけだが、今を生きる人にはそんな残酷なシーンは見せられないそうだ。それで「戦争の悲惨さ」を伝えようとするのはちょっと虫が良すぎる。
特に映像文化が定着した時代のベトナム戦争では様々な映像が残されている。毎日のように「相棒」や「コナン」では沢山の人が殺されているのに、なぜ歴史に残る戦争の映像は流せないのか。
アジアや太平洋で死んだ日本兵は敵との交戦で死んだのではなく、病気や餓死で死んだ人のほうが圧倒的に多いそうだ。悲惨な映像を流したがらないのは違うところに理由があるのかもしれない。突き詰めていけば軍部の無能と命の軽視となるのだろう。沖縄戦でも明らかになっている。
ロシアの暴走はなぜ、を探るには1930年代の日本の軍部の動きを知ることが大事だ。中高の教科書に記載して映像で見せるべきだろう。次の世代に戦争を起こさせないためにも。