戦争の狂気

ウクライナ戦争でダムが破壊され流域は洪水に苦しんでいる。
というニュースを見た。
戦争は人を殺してもいい、という話になっているが、いつの間にか殺戮(さつりく)してもいいになってしまった。日本でも、日本軍の中国侵攻、そして米軍の爆撃である。非戦闘員、一般市民が殺戮のターゲットになってしまったことは狂気でしかない。当時はヨーロッパでも似たようなことが行われた。
戦後の東京裁判などでは、捕虜の虐殺に対しても多くの日本兵が死刑になったとある。70年前でもそういう考え方はあったのだが戦勝国の行為は罰せられなかった。戦後裁判は敗戦国を叩くためのもので人道的な発想が乏しい。だから、戦争はなくならない。特に今回、大国のロシアが小国に仕掛けた戦争というのは思っても見なかったことだ。想定外なら何でもあり。これまでの常識は通用せず次々と非道な話が出てくる。市民の虐殺だけではない、子供を誘拐したりダムを破壊したり、戦闘とは関係のない戦争がある。
さらにロシア軍は洪水で救助活動しているところを攻撃していると言う。ロシアに良心はない、政権が倒れるまで歴史に残る非道な行為が続くのだろう。

最近、疲れて帰宅するとつまらないTVは見ないで音楽を聞いている。なぜか70年代のピンクフロイドがお気に入りだ。原子心母、狂気、炎、アニマルズ、ウォール(すべて邦題)を毎日のようにアキもせずに聞いている。よっぽど好きなんだろう。
ダークサイドオブザムーンを「狂気」としたのは疑問が残るが、当時のレコード会社の人たちは初めて聞くぶっ飛んだサウンドにこの言葉しか浮かばなかったか。
BSの人体の不思議を探る番組をよく見る。ハイテンションで有名な俳優がMCというのは未だにしっくりこないのだが。この番組をみているとBGMにピンクフロイドをよく使う。普段聞いているので「あれっ」と機材を確認してしまう。BGMだった。多分スタッフに私と同じ音楽趣味の人がいるのだろうが、流石にピンクフロイド世代は定年を迎えている。そう考えると、リアル世代ではなくお金に関わることなら「マネー」、恐ろしい現象なら「吹けよ風呼べよ嵐」と刷り込まれてきた世代か。
ピンクフロイドはマニア好みのロックグループだが、楽曲はめちゃめちゃメジャーなのである。