知床観光船の浸水事故 発見された10人全員の死亡

昨夜からすべてのニュースでトップの扱い。成り行きを注視していた。
ポイント1  見つからない
事故は昨日14時ごろ、明るいうちに海保や自衛隊機が捜索を始めた。が、未明まで何も見つからない。現場は海岸から近いとは言っても外洋である。海流や風がそれなりに強いのだろう。海岸に打ち上げられなければ見つからないのでは、と思った。
ポイント2  逃げ道
船が浸水して傾いた状況、乗客は甲板に出て海面から出たところに避難したと思われる。しかしながらボートなどの手段はなかったとのことで、そのまま海面に投げ出されたのだろう。海水温は5℃以下とのこと。救命胴衣で沈まないにしても生きている時間は数時間だったのではないか。
ポイント3  同業者の証言
荒れるから出ない方がいい、と言ったそうだが出ていった。前回の座礁事故の補修もしないまま運行していた。という証言が放送された。この証言で原因はほぼ決定ではないか。船首から浸水というのも辻褄が合う。組織ぐるみの犯罪ということになる。
ポイント4  救助という表現
最初に被害者が見つかった時に「救助」という言葉が使われた。最近は医師による死亡確認が行われるまで、意識不明とか心肺停止と報道されるのだけど3℃前後の海水にそれも波の高さが3m5mある夜の海で半日以上浮いていた人を「救助」という言葉で表現するのはいかがなものか。本当に救い助けられたのか。午後の報道では救助という言葉は使われなくなった。
ポイント5  防げる事故だったか
10年に一度程度の割合で交通機関の大事故が起きる。もう少しサイクルは短いかもしれない。
航空機は60年代70年代に数年に一度のペース。85年の御巣鷹山事故が最後で死亡事故はほとんど起きていない。鉄道事故も同様で80年代まで歴史に残る大事故が発生。最後は尼崎事故か。それ以降多くの人命を奪う事故は起きていない。船舶は洞爺丸事故や宇高連絡船事故は有名だが、大きな海難事故はここ30年起きていないと思う。自動車事故では普通の乗用車では定員が数人なので児童の列に突っ込むというような狂気の事故以外では観光バスの事故が軽井沢事故などでおきている。今回の事故はJRなどの大手の企業のものではなく観光バスなどと同じ小さな会社の起こした重大事故。観光バスや遊覧船などの安全性を客観的に客が判断する手立てはない。
会社がしっかりしていても当日の運転手のコンディションで事故は起きることもある。今回の事故も船長が「荒れる」という忠告も聞かず出港したことが直接の原因だろう。遺族は責任追及はできるだろうが死者は帰ってこない。かと言って乗客は事前に船首に傷があったり過去に事故を起こしていたというのを知ることも難しい。つまりどうしようもなかった、という結論になる。
ポイント6
この会社はすぐに廃業、倒産するだろう。管理者は過失致死で有罪になっておしまいだ。直接事故を起こした船長はいないわけだし。行政の監督責任を問うたところで有耶無耶になるだろうか。観光立国の北海道の観光船を強く規制することも難しいだろうし観光船に乗れなくなることを誰も望んでいない。