うちわの配布は中止

兵庫県は新型コロナ感染の広がりが深刻さを増していることを受け、会食時に口を覆う「うちわ」を県内の飲食店に配布する予定でしたが、井戸知事は14日、うちわの配布を中止すると述べました。
というニュース。
道徳の教科書とかディベートのテーマとか討論会の議題とかに使えそうな趣のあるニュースである。
今回のコロナ騒動を言い得ているような話だよね。
小学生から大学生、大人までいろいろ議論できるテーマである。
思いつくままに書き出してみた。
役所はコロナを減らしたいのか飲食店を助けたいのか。
会食はうちわでならできるのかやめるべきか。
うちわに効果はあるのかないのか。
うちわなのかマスクなのか。
うちわを使えば会食は大いに楽しめるのか。
マスクを配ろうとしたがそもそも誰のお金なのか、誰が得をするのか。
うちわで会食をしようとする人はそもそもどんな人なのか。
役所はうちわ会食を勧めたかったのか。
次から次に???が浮かんでくる。
平和ボケした日本人はそもそも戦争がどんな感じか誰もわかっていない。
まして戦争の相手が目に見えない小さな相手となればなおさらだ。
ここからは映像の世紀の受け売りだが
第一次世界大戦、最初はオーストリアドイツとの内戦処理みたいな感じで始まった。
連合国の兵士たちは数週間で戦争は終わると思って出征したという。
まさか7年近く続く消耗戦になるとは誰も思っていなかった。
第二次世界大戦、太平洋戦争の日本。
当時の世論は戦争をして日本の国力を顕示、増大しようというもの。
報道統制で国民は開戦して半年足らずで劣勢になり外地で多くの悲劇が起きていることを知らされなかった。
マリアナ諸島を取られ最新機B29が投入されたのは1944年、最初の本土空襲は敗戦の14ヶ月前だった。
1945年には関東にも飛んできて中島飛行機工場を爆撃したが精度はいまいちだった。
そこで米軍は戦法を変えて非戦闘員に対する無差別爆撃に切り替えた。
実は大戦中に一般の人たちが死の恐怖にさらされたのは3月の東京大空襲からの5ヶ月。
多くの日本人は大戦最後の1年足らず以前までは鬼畜米英と平和ボケしてたと推測できる。
だからこそあそこまでの被害が出るまで戦争の危機感がなかった。
コロナとの戦争では多くの被害を出すべきではない、と言いながらも役人のパーティーやらうちわで会食やら対策万全の飲食店とか、なんだか戦争している緊張感が無いのだよ。
自分の身内や近しい人に感染者や死者が出るまで平和が続くのだろうな。
繁華街をニコニコ歩いている人には戦場になっている医療や保健所や老人施設のことを遠い南太平洋のことにしか思えないのだろう。