「開催強行」で失敗五輪になる恐れ

5月になって「どうする」が本格化してきた。
今更、と思う人が多数なんだけど、大臣まで作って莫大な血税をつぎ込んで「やりません」とは口が裂けても言えないわけで。
「開催」を連呼する彼ら、手足を縛られての悲痛な叫びでもある。
観客がどうこうではなく、選手団数万人を国内に入れるつもりがあるのだろうか。
県をまたいでの移動も控えてくれと言っているのにね。
昭和20年の日本政府の再現だな。
前年から日本軍の撤退玉砕がひどくなって、経済は停滞して、国民の不安は膨らむばかり。
20年になると3月からの無差別爆撃、4月に沖縄戦ソ連との和平交渉も進まず。
それでも軍部を中心に「降伏はありえない」のスタンス。
海軍は大和建造を秘密裏にしようと沈めるための出撃命令。
国民には「本土決戦」を呼びかけて全土を死体の山にするつもりだったらしい。
そう考えるとアメリカの言うところの「戦争終結のための原爆」はまったくの嘘とも言えない気もする。
2020年、ウイルスの感染が拡大する危険性があるのにgotoなどの経済対策優先。
第3波が目の前にあるのに宣言解除、五輪ありきの計画でコロナ対策。
3月には変異株が、それでも聖火リレースタート。
4月には再び宣言、そして7月末8月に向かって進むのである。
昭和20年と2021年はほぼ同じペースで推移している。

同じように進むとすれば8月に政府はひっくり返る。
そして第三者による新しい政治が始まる。
とりあえず今の自爆的な政治は終焉するにしても日本人にとって不利な話を押し付けられる。
焼け野原にはならないが、コロナとの戦後が始まるということか。
不利な政治としてはこれまでのアベノマスクの代表されるコロナ対策の借金返済を国民に押し付けるだろう。
誰も使わないマスクや行ったことのない飲食店への助成金や知らない年寄へのワクチンや検査費用や無駄な五輪費用を俺たちが支払わされる。
爆撃で私財を焼かれたようなものである。
戦争を推し進めた人たちのために平和を尊ぶ私らが財産を失うのである。
しつこいようだがコロナに言い換えると、
コロナ対策を軽んじて五輪を推し進めた人たちのために、感染に気をつけて我慢の生活をしていた人たちが私財を失うのである。