紅葉


私の住む市内にある有名な紅葉。
友人が訪ねたそうできれいな写真を見せてもらった。
度々マスコミでも紹介される場所。
毎日、通勤で近くを通ってはいるのだけどねえ。
今週に入っていよいよ見頃だそうで、平日でもたいした賑わいだそうで。
混んでいる、と聞いただけで尻込みしてしまう。
数年前に京都の紅葉を見物に行ったときの大混雑がトラウマに。
最近は京都のランキングが下降しているというネタを見たことがある。
京都は確かに素晴らしい観光地なんだけど、あの混雑は外国人にも不評だとか。
日本人は中学の時の京都の修学旅行で刷り込みされているから
京都の混雑にそれほど違和感を覚えないけど。
本当は登山者やハイカーが大自然で見る紅葉が一番のはずなんだけど
京都の紅葉を経験してしまうと、造園業者が長年に渡り作り上げた
庭園の紅葉ほど美しいものはない、と思ってしまう。
多くの人がなんとなくわかっていることだが
京都や奈良に自然の美しさなどほぼない。
人間が作り上げた自然ぽいものなのだ。
だから一際美しいと感じるのだろう。
実際、手付かずの自然が残る白神や知床に行ってみるとよい。
美しいと感じる前に、自然の厳しさを先に感じることだろう。
自然が良い、などと言っている人間を信用出来ない。
自然は人間生活と相反するもの。
私達人間は自然に対抗するために文明を作ったと言ってもいい。
もう1つ
最近ニュースでイノシシが人を襲う、というのを見た。
猿やカラスなど都会の生活と相容れない有害野生動物。
基本的に動物を好き勝手に殺してはいけないそうで。
カラスも野良猫も猿も殺すと捕まる。
ところが、危害を与えたクマやイノシシは猟友会の人が仕留めている。
結局人間が勝手に保護とか愛護とか線引しているだけで気に入らなければ殺す。
と、動物たちは思っていることだろう。
自然との共生なんて絵に描いた餅なんだ。
などと、きれいな紅葉の写真を見ながらネガティブなことを考えてしまった。