老後に儲かる

年利10%以上の可能性を秘めている
この秘密の金利を利用した投資法は、年利10%程度得られる可能性を秘めています。銀行金利が多くても年利0.2%程度ですから、その差は実に50倍以上にもなる可能性があるということです。
年利10%というと、1000万円に対して年間で100万円の利益です。しかし、もし年利10%で複利運用することができれば、3年後には331万円の利益。5年後には610万5,100円の利益。10年後には1593万7,423円の利益になるのです。
というサイトを見た。
タンス貯金をするより投資をしたほうが良い、というウリ文句。
さらにこの広告は必ず儲かるとは書いていない。
可能性、という話。
投資など全てが儲かるかもしれないという可能性でしかない。
ところがである。
金利が安い今の時代1%でも2%でも増えれば儲かるということ。
ところが1%では儲かったという実感はない。
そこで10%という架空の数字を出して、さらに1500万の利益という夢みたいな文句。
たいていの金持ちはこんな話に引っかからないのだけど
1万人に一人でも1000万円を投資するバカがいればこいつらは儲かるわけで。
最初の数年は数万円の配当を出すのだけど、あとは相場が下がったと無配当。
さらに数年後には大幅な原価割れ、さらに数年後には会社がなくなるということ。
多分1000万円投資して990万円損をするということだ。
世の中、そんなにむしのいい話があるわけがない。
それでも、欲に目が眩んだ老人たちがホイホイと大金を振り込むのである。
しかしである。
老人が持つタンス貯金の総額はばかにならない。
裏を返せば、それだけのおカネが滞っているということ。
○○詐欺でも投資詐欺でも老人が騙されておカネが悪い奴らに渡ると
悪い奴らほどどうでもいいことにおカネを使ってくれるので経済的にはプラスに働く。
悪い奴らは宵越しの銭は持たない、のである。
景気が良いときは悪い奴らが儲かる時。
東京五輪の高度成長期は土建屋自民党が癒着して儲けていた。
バブル期は不動産屋と金融が政府と癒着して儲けていた。
現在のミニバブルは自民党と一部の教育業者が儲けている???。
悪銭身につかず、儲けた奴らはその後破局しているわけだが。
どちらにしろ、地道な経済よりジェットコースターみたいな経済の方が社会は潤う。
その代わり、そのツケは赤字財政として次の世代への借金となるのだが。
経済界も自民党も10年後20年後の子どもたちの時代のことなど気にしていない。
今さえ良ければ、儲かればそれで良いのである。