VWポロGT試乗


営業マンは接客に忙しい。
試乗をすすめられたのがポロGT。
我が家のポロを購入する時期に発売されて興味はあった。
GTIとノーマルの中間ぐらいの価格帯を希望していたが330万円とのことでパス。
先日GTIは試乗したが、このGTは試乗しないまま何ヶ月も経っていた。
中途半端なグレードの上、価格も割高で売れ線ではない。
試乗車も少ないようだ。
今回ようやく試乗できた。
このクルマのポイントは速さだけではない。
速さを希望するならGTIがある。
ポロのコンパクトなボディにパワフルな1.4ターボエンジン。
さらに気筒休止システムなどの実験的なエコテクノロジーも乗っけている。
走りだして、国道に合流するフル加速で、1.4ターボのパワーを感じる。
すぐに80に達するので、加速は気持ちいい。
エンジンはゴルフなどに使われている普通の1.4だけどコンパクトなポロには面白い。
また。GTを名乗るだけあってハンドリングも素直できっちり曲がってくれる。
ノーマルポロのような不安定なアンダーも無い。
また、GTIのようにオーバークオリティなタイヤのグリップで曲がらされる、という感覚もない。
マツダロードスターの話のようにちょうどいいバランスなのである。
先ほどのRの話とかぶるが街乗りで最速ではないかな。
シートは程よいバケットシートでさらに印象が良い。
日本では5ナンバー枠でこんなに面白いクルマは皆無。
近いものではスイフトスポーツとノートNISMOかな。
どちらもポロより100万円安いけど、シャーシの剛性などを考えても
100万円プラスでポロGTの完成度に迫れるかどうか。
ライバルは同じグループのアウディA1S1、ベンツのAクラスとなるが
アウディは同じシャーシの兄弟車、ベンツはAクラスとは言っても車格はゴルフである。
近いものではルノールーテシアなどのフランス車、フォードのフィエスタがライバル。
街道沿いにFIATディーラーがあるのだけどチンクと比べたらチンクが可哀想、
と思ってしまうくらい車格が違うように見えてしまう。
ライバルなしの孤高の300万円の5ナンバースポーツなのである。