スマホ中毒症、書評

昼休みを図書館で過ごす。
近くにこういう施設があるととても良い。
昼食はおにぎり1個だったのでほとんどの時間を読書に使える。
新着のコーナーにあったスマホ中毒症、志村 史夫 (著)。
題名が目に止まって読んでみた。
序章でいきなりの自慢話。
日米でエレクトロニクスの研究をしていて、その方の専門家だということ。
80年代に今の問題を予測していたこと。などなど。
権威のある方らしい。
前半はITや携帯の批判や不要論が並ぶ。
60代のおじさんが思っていることを理論的に代弁している。
後半はITに頼らない生き方をレクチャー、終わり。
なんだろう、この違和感。と思いきや、他の人の書評を読んで納得。
題名の中毒症に対して、何の医学的検証も言及もしていない。
そもそも物理学者だそうで、医学的検証できるわけもない。
内容の半分が「今の若者は」的な愚痴に近いもの。
歩きながらのスマホは危ない、という記述まである。
後半は男はつらいよ論。
私も普段スマホを使わないオッサンゆえ、賛同する内容なのだけど
本を買って読むほどのことも無かった。
スマホ依存の若者は、こうこうこのように精神的に病んでいき、
こうこうこうなるだろう、という話ではないのが残念。
副題に「21世紀のアヘン」から身を守る、とあるが
中毒とかアヘンとは違う内容、ちょっとずるい。