パソコンのメモリ

今日は学生の研究発表のデータをパワーポイントで作る指導にかりだされる。
実はわたしはこう見えてアナログ人間でパワーポイントを実用で使ったことがない。
したがって、指導とは言っても研究内容の話でパワーポイントの指導ではない。
ここの数値はおかしい、とか、表示の順番が実験と合わないなど指導していたのだが
幾つかのグループから画像がうまく貼れない、という質問が。
スマホで撮影したデータをパワーポイントに貼り付けたいという。
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その1 スマホとパソコンをつなげても認識しない
これは私も経験がある。
最初はスマホのUSBの設定かと思っていた。
ところがである。
ケーブルの問題なんだな。
USBとマイクロUSBのケーブルにも2種類ある。
充電器付属のケーブルの多くはデータ通信ができないものが多い。
違う学生のケーブルを借りてつなげると接続の表示が出た。
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その2 パソコンでスマホの画像を操作するとアラート
パソコンの画面にはスマホのフォルダの画像一覧が表示されるが
それを表示、コピーしようとするとアラートが出て止まってしまう。
下手するとパワーポイントが強制終了。
これは貸出用のパソコンの能力の低さ。
ひとつはUSBの規格だな。
転送速度の遅いUSBで大きな画像データを編集しようとすると
処理スピードが追いつかない。
データをパソコンのHDDに転送してからの方がいい。
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その3 パワーポイントに貼り付けようとするとアラート
今の若者は高性能なスマホやパソコンにすっかり慣れてしまっている。
スマホで何気なく撮影している写真だが、プロパティで調べてみるとデータ量が結構大きい。
3メガなんていうのはザラだ。
ドットも横が3000というのも珍しくない。
小さなスマホの画面ではわからないが大きな画像データなのである。
それをマシンパワーの小さいパソコンに取り込んで編集しようとすれば
パソコンがすぐに音を上げてしまうわけで。
画像データをパソコンに取り入れたあと、ペイントなどを使って
画像の大きさを800*600程度に小さくしてからパワーポイントに取り込むように指導した。
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中高生が8万円する6コアとか10コアの高性能なスマホを使う時代である。
高速通信や高速処理にすっかり馴染んでしまって物理的なデータの大きさや
処理スピードがわかっていないのが現状だ。
こういうデジタル時代だからこそ、アナログ的な考え方が必要になる。