トヨタから究極のエコカーと言われる燃料電池車が発表された。
すでに実用化していた、と記憶していたが今回の売りは量産型。
小泉元首相が試乗した時は1億円もしたそうだが、今回は700万円。
安い!! そうである。
ニュースでは、水素ステーションの数がネックになっている。
と、偉そうに解説しているが、EVでさえ普及が進まないのに
燃料電池車が普及するわけもない。
政府が車両代や水素ステーションの設置に補助金を出すとうそぶいているが。
ポイントはそこではない。
その1
まず、水素はそんなにお得かということだ。
ニュースではさらりと「政府の補助でガソリンと同等の単価にする」と言っていた。
要するに、水素は高価ということだ。
車両代がそんなに高い上、燃料の水素も高いというものを誰が買うのか。
その2
水素は安くない。
それは金額だけでなく、エネルギーでもわかる。
中学の理科で勉強する電気分解。
水から水素を作るには電気が必要なのだ。
つまり電気を使って水素を作って、その水素で電気を作ってクルマを走らせる。
その大元の電気はどうするのか。
今のところ天然ガスなどの燃料を燃やして作っているが。
その3
水素が安くない、にはもうひとつ。
水素は猛烈に燃えやすいのだ。
宇宙ロケットも水素を燃やすくらいだ。
それを作って、運んで、クルマに給油(?)して、それを積んでクルマが街を走るわけだ。
その安全を担保するのにお金がいる。
その4
家庭用燃料電池が実用化されているが、都市ガスを分解して水素を作るという。
つまり、結局輸入燃料で水素を作るということ。
つまり、水素ステーションよりも、どうやって水素を供給するか、が定まっていないということ。
究極のエコカーとは絵に描いた餅だ。
ただし、今後の世界情勢の変化によっては話は変わってくる。
今はない技術革新に先行投資という意味合いが強い。