被災地、被災者の報道について

最近はニュースをあまり見なくなった。
トップは原発絡み、先日のような大きな余震があればその話題、
そしてしばらくすると被災者のナントカとドキュメンタリーになる。
この辺でチャンネルを変える。
ニュース枠の時間帯は全チャンネルほぼ同じネタ。
相変わらずの能なしのテレビマンたちである。
まあそういう被災者を見ることを喜ぶ人が多いということか。
私はこういうマスコミの姿勢に違和感を覚える。
もっと、災害の事実を伝えて欲しいところだが。
悲惨な話や映像は見ている人にもPTSDが、という説によるものらしい。
私のような違和感を持つ人が有識者にもいた。
朝日新聞のコラムや、天声人語で扱われていた。
作家あさのあつこの一節。
『3.11をただ悲劇や感動話やけなげな物語におとしめてはいけない』
天声人語では
『深淵を飛び越えたつもりの饒舌は言葉の瓦礫にすぎない』
としている。
親族を亡くして、家や財産をすべて亡くした人、それもまだ2、3週間しか経っていないのに
テレビカメラで何日も映して「元気をもらった」などと綺麗事、美辞麗句でアフレコする。
もし私がその人の親族なら抗議するな。