秋の夜長に映画を観る、なぜ君は絶望と闘えたのか

すみません、題名に偽りあり、ドラマである。
先日WOWOWで放送した新作である。
前後編計3時間の大作である。
原作は同名小説である。
残念ながら原作は読んでいないのだがブックレビューを読むと
ドラマを観た感想と似たようなものが並んでいることから
原作に忠実にドラマ化したことがうかがえる。
99年の光市母子殺害事件をテーマに書かれたセミドキュメンタリーである。
この事件から司法が大きく変わったともいえる。
被害者の立場にたって司法が考えることができるかという大きなテーマである。
原作でも取り上げられているようだが
ドラマでもキーワードとなるセリフを字幕で見出しとしている。
多くの人が支持しているキーワードに主人公が辞表を出すと勤務先の所長が言った
「社会人たりなさい。労働をし、納税をして社会にものをいいなさい」である。
打ちひしがれた遺族に対して必要なのはこういう助言と人である。
精神的にだけでなく金銭的、社会的に支えてくれることがいかに大切かよくわかった。
大半の社会人はこうやって社会面金銭面でも支えてくれる人は親と一部の親族くらい。
あとは仕事の切れ目、金の切れ目が縁の切れ目である。
そう考えると学校の先生は進路指導としてその生徒に向いている進路を一所懸命考えてくれる。
作文や面接の指導もしてくれる。
そんな恵まれた環境は一生にこれしか無いことを、社会人になると思い知らされる。
よい上司、よい教師にめぐり合うことを何よりも大切にしなくてはならない。
注意されたり叱られたりするたびに文句や悪口を言う人にはこういう一会はない。