安物買いのエコカー補助金

やっと関東地方南部にも今朝雨が降った。
台風に向かって吹き込む南風も涼しく感じられる。
とは言っても室温計は30度近くだが。
エアコンのない私のいる研究室も湿気は多いがなんとか座っていられる。
さて、昨日からいよいよエコカー補助金が打ち切りになるとのニュース。
7月頃から販売店などには9月中旬で終了との情報がまわっていて
9月納車予定の客には説明するようになっていたそうだ。
8月に入ると駆け込みが増えて8月の売上記録を作ったとのニュースもあった。
実際販売会社に在庫があったとしても車庫証明などに2週間、
メーカー在庫でも3週間程度納車(登録)にかかると言われている。
逆算してお盆明けあたりがリミットだったか。
それでもそこそこ売れていただけに在庫はどんどんはけていったはず。
それをたかだか10万円程度の補助金のために(されど10万円ではある)
在庫の中から色やグレードを選ぶことになる。
高いグレードしか残っていなければ本体が何十万円も高いわけで補助金など帳消し。
でも、欲に目がくらんだ人間にはそんな計算ができない。
使いもしない装備や必要のない豪華な内装に満足して運転するのだろう。
さらに悲惨なのは8月にあわててまだ乗れるはずのクルマを手放して
補助金目当てに新車を契約したものの、思いのほか打ち切りが早まり受け取れない人。
まさに故事の「慌てる乞食は貰いが少ない」である。
「急いては事を仕損じる」よりはこちらの方がしっくりくるだろう。