鈴木宗男

彼は悪人なのか善人なのか。
どんな悪人にもよいところはあるしどんな善人でも悪しき習性はある。
そう考えると鈴木宗男はどちらかと言えば善人であろう。
北海道の田舎で生まれ育ち現在に至るまで北海道のために尽力した。
もちろん選挙のためとか自分の出世のためであることもあるが
それは善悪の判断基準ではない気がする。
残念なのは彼はずいぶん勘違いをしていたこと。
地元のため、というのを地元の企業への利益の誘導と思っていた。
自身の出世を権力と同じだと思っていたこと。
彼の育ちや教育ではそういう勘違いも仕方がない。
私も含めた貧乏人というのはどんなこともお金で価値を見いだす。
地元の発展も何円分の税金が落ちてきたかと同義であった。
政治には金がかかる、という定理を何の疑いもなく公言した。
働いた分、地元が潤った分お金をもらうことに罪悪感がないのである。
がんばって選挙に当選して、族議員として頭角を現し、閣僚入りをする。
彼がやったことは役人に威張ることだった。
相当評判が悪かったらしい。
後輩や部下に威張るなんて言うのは小学生のガキ大将でも
中高生の部活の先輩でもどこの職場でも必ずいるものだ。
エライと威張れるが同義なんだろうな。
これも鈴木宗男が悪人かどうかとはちがう。
彼がもともともっているものがあまりにも少なく小さかっただけなのだ。
そしてこの問題のバックボーンにあるのは彼に投票している道民である。