吉野家の牛丼の戦略

吉野家が低価格路線から離脱することを表明。
特盛りや小盛りをメニューに入れた。
小盛りで300円とのこと。
明らかにキャンペーンの時より値上げである。
そもそも牛丼の原価はいくらなのか。
380円の価値があるのか素朴なギモンである。
吉野家のように全国にチェーン展開していればある程度の
大量仕入れ一括生産が可能になり単価を下げられそうなものだが
そのポイントが380円というのはいかがなものだろう。

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日本人は牛丼が好きである。
同じではないがすき焼きをご飯にかけたものと似た感じだ。
タマゴをのせると美味しいよね。
牛丼は毎日食べても飽きない食べ物の一つである。
(実際毎日食べ続ければ飽きるであろうが)
そんな美味なものなのだが牛丼にはある欠点がある。
それは上手く言い表せない満足感である。
牛丼の大盛りを頼む。
味噌汁やお新香も頼む。
お肉がたくさん乗っていて美味しい。
おつゆも良い味付けでご飯が進む。
お腹いっぱいになる。
腹は満足なのだが気持ちは今ひとつ満足にならない。
空虚といえば言い過ぎだが…ジャンクフードの宿命なのだろうか。
金額が高くなっても安くなっても質は同じである。
多少肉が上質になってもきっと味は変わらないかもしれない。
そんなところがあんなに美味しい牛丼なのにしっくり来ない原因なのか。

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夕方のニュースでレポーターが吉野家に取材に行ってた。
300円の小盛りを手にとって「ウオー」と大げさにリアクションしていた。
並盛が280円だったのが小盛りで300円になったのに
味や肉質が変わったわけでもないのに「ウオー」はないもんだ。
たしかTBSだったと思う。
このTV局は19時台のニュースがこけてしまってから完全に方向を見失っている。