被害者宅に侵入、PCにウイルス、ネット預金移し替え−新手口の男逮

うーん、つっこみどころの多い事件だな。
ポイント1
家宅侵入
ここですでに犯罪が成立しているところがすごい。
ところが盗むべきものを無視してPCの操作を行っている。
被害者も郵便ポストに合い鍵とは昭和の香りがする?!不用心。
今時そんな家もほとんど無いよな。
ポイント2
ウィルス
キーロガーというこれまた古典的なウィルス。
タイピングを記録するウィルス。
これ自身は悪さをしないが、タイプした文字列は盗まれる。
多分ネット経由でこのログを入手したと思われる。
これでIDとパスが盗まれたわけだ。
特に不特定の人が使うPC(ネットカフェなど)に多く感染している。
他人のPCでパスワードを打つのはいけないことだ。
できれば自宅のPCでもやりたくない。
フリーソフトでID等を記録、打ち込みしてくれるものが多数あるので
これを使うことをお勧めする。
くれぐれもパソコンの画面の脇にパスを書いて貼っておくなんてことが無いように!!
ポイント3
結局お金を引き出す
ネット上にお金があるだけでは使えないし自分の口座に振り込めばすぐばれる。
犯人は知り得たパスワードなどを利用して被害者の口座からATMで引き出した。
結論から言うとここで足がついたか。
身代金事件でも金の受け渡しが犯人にとっては一番難しい。
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とっても高度なネット犯罪風(ウィルス、ネット口座など)だが
分析してみると極めてアナログな事件であった。
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先週のニュースでネットに接続していないPCがUSBメモリから
ウィルス感染したとの記事が出ていた。
憎むべきは反社会的なウィルスを生産している極端に性格の歪んだ人たちだが
不特定の人がさわるPCやたとえ自宅のPCであっても
ウィルス感染には注意したい。
写真は鬼首地熱発電所(宮城県 鳴子鳴子温泉郷