月9 ボイス(ヴォイス?) 瑛太 石原さとみ

基本的に月9は見ない。
背中がかゆくなるようなストーリーはおじさんには無理。
もともとこの時間帯はそういうものを放送するものと
決まっているようで批判するには当たらない。
キムタクのヒーローはその観点からすれば異質であったが大ヒットとなった。
以降、実験的に純愛ドラマではなく多少の設定に工夫が見られる。
去年のガリレオのヒットでこの傾向は決定的。
大学、研究室といった学問や推理がからむものがトレンドだ。
アメリカではCSIやボーンズなどが高い数字を取っていることからも
できすぎの甘い絵空物語に辟易としている人が意外に多いのか。
というわけで月9も検死をテーマに…というところがアメリカの
ヒットドラマのまねが見え見えでいかにも日本のTV局。
テーマや設定は十分引きつけるものがあるのだが
人気の瑛太を引っ張りすぎてせっかくの脚本がずいぶん薄まっている。
医学部の学生であんなダッフルコート着てちゃらちゃらしている人もいない。
(絶対いないとは言わないけど)
場面をつなぐ(尺が足りないのだろう)シーンが長すぎて飽きる。
この手の推理ものは展開のスピードが大切だと思う。
あの程度の話では30分で終わりだ。
53分まで引っ張りたいのならもう少し被害者の人物描写を緻密にするか
検死のプロセスを丁寧に描写してもっと科学的にするか。
若手人気俳優の青春ドラマにしてしまうのはもったいない。
それともそれが月9なのか。