「小泉米」放出に米店の怒り「我々をバカにするな」 4月発注の「江藤米」がまだ届かないワケ
「江藤米」を一介の米店が入手するには、大きな手間と苦労が伴ったという。政府が3月の2回の入札で放出した備蓄米約21万トンのうち、5月11日までに小売店に届いた米は12.9%にすぎない。県の米穀小売商業組合は当初、地元の中堅卸売会社に県内ぶんの備蓄米を売り渡してもらえるよう、JA全農に打診した。しかし、「きっぱりと断られました」。「理由はわかりません。おそらく、JA全農とパイプを持った卸売会社でないとダメなのでしょう」
JA全農は全国トップクラスの大手卸売会社に備蓄米を卸している。「うちの組合は大手卸売会社と取引のある県内の仲卸業者を探して、備蓄米を受けてもらいました。その際に米を保管する低温倉庫や配送トラックも手配しなければならない。それだけで、1カ月以上かかりました」
「小泉米」は米店を対象とした引き渡し数量は最低「原則10トンまたは12トン」。さらに「買い受け者が8月末までに販売を終了すること」と、期限が農水省から示されている。「もし、仮に10トンを仕入れたとして、ここまで古い米を約2カ月で売り切ることができるのか。そんな米屋の不安を見越したからこそ、『共同購入も可能』となっているのでしょう。大手スーパーなら売れなくてもかすり傷で済むでしょうが、零細米店にとってはリスクの高い商品です」
というYahooニュース。
記事自体は零細米店の大変さをレポートしているが、こういった米専門店は私ら一般客を相手にしていない。だいたいが飲食店などに販売していると思われる。零細米店はどちらかといえば古い体質のJA、その卸しの関わりで生計を立てているわけで、今回の米騒動とは直接関係ない。被害者ではあるが江藤や小泉の被害者ではない。そのへんを有耶無耶にして政府の対策に不満を言っている。さらに本当の加害者であるJAには文句を言っていない。まあ言えないということか。今の時代はマイノリティに対しても発言や発表の機会を与えるという風潮なので、全否定はしないけど。
何度も書いているが、去年の作柄は平年並み。平年並みの需要なら米騒動は起きない。地震が発端となって一部スーパーでコメ不足が報道されあっという間に、、、、1973年の10月のオイルショックによるトイレットペーパー騒ぎとなんら変わりはない。2020年のマスク騒動だけは仕方がなかったけど。そもそも国民全員がマスクが必用なんて事態は予測していなかったからね。
まあ生活必需品のコメが想定以上に売れたということは決して悪い話ではない。2025年産は増産体制で多くの新米が出回ることだろう。それでも足りないとなれば金の亡者が放おって置かない。家族農業から脱却して、つまりJAから脱却して新しいコメ農業になるのかもしれない。