備蓄米、JAは利益なし価格で販売

備蓄米、JAは利益なし価格で販売
というYahooニュース。
そもそもがおコメの価格を下げたくない、上げたいという方針で減反政策が繰り返され、その利益と利権を集中させるために族議員と役人とJAが結託して何十年も頑張ってきたわけで。今回の米騒動はその成果と言える。ただしあまりにも急激で話題になったため犯人探しが始まったわけで。倉庫に隠していた業者が悪い、中国人が悪いと言っても結局その悪の大元が族議員と役人とJA。特に金銭面ではJAが独り占めしてきたわけでその風当たりも強い。備蓄米を9割落札して利益無しで、というのは禊よりはアリバイ作りに近いか。いままでどんだけ利益を乗っけて卸していたのかと言いたくなる。報道にもあるように金融機関としても作動していて小規模農家の金融資産を引き受けていて、高額な農機具を一軒ずつ個別に融資して買わせるという悪行の数々である。小規模農家が何千万円もする農機具を買えるカラクリがいろいろあるのだろうね。実は国民も農家を守るために税金を使うことについては肯定的だったわけだが、それは安定供給が担保されての話。
30年前に団塊の世代が退職期に入るところで不正も含めて年金問題、年金破綻がニュースになった。このときにこれまでのズブズブ年金行政に世間は驚いたわけだ。こうした失政や行政の悪事は破綻までいかないと私達にはわからない。1993年米騒動は冷夏の不作で落ち着いたのだが、このあと米価が安定していたために政府の無策、失政に声を上げるマスコミもなかったわけで。

トランプに頭を下げて「おコメを売ってください」と頼み込むのはどうだろう。どうせ今年もコメ不足は続くようだし、トランプに頭を下げるのは外交上も好ましいだろうし。さらにじゃがいもや人参も高くなっている。輸入を増やすしかない。農家を守ろうにも気候変動が原因だから政治や経済では守りきれないよ。