9.11である。
私はあの年の6月に開腹手術、術後の経過が良くなくて7月上旬に退院のはずが8月下旬まで入院が長引き、9月に入って職場復帰したものの体力が戻らずヘロヘロになっていた頃だった。まだ〇〇ステーションは久米宏がキャスターをしていた頃。放送開始から「ニューヨークで大きな事故が起きた模様です」という言葉から始まってビルから煙が出ている。1回CMが入ってCM明けにビルの映像を見るとさっきと違う。もう一つのビルからも煙が上がっていた。
テロも戦争も同じことである。故意に相手を傷つける、殺してしまうという行為。それだけでなく建物や街も破壊してしまおうとする。命も住む場所も全て奪ってしまうということだ。80年前は日本もやっていたわけで。明治時代の戦争で日本は勝ったとされているが日清戦争では弱体化した当時の王朝と日本に比べれば後進国だったということ、日露戦争に至っては勝ったということに異を唱える人も多く、日本もかなりの戦死者を出している。領土拡大も微々たるものだった。それでも勝った勝ったと思い込んだ軍部は自信過剰になり、やらなくてもいい日中戦争から破滅の道を歩んだ。そして戦地も国内も死体の山を作ることになる。
今回のいろいろな選挙では誰も「戦争終結」の話はしない。まあ簡単にできないのだから変な約束をしてもしょうがないか。
次に災害レベルの温暖化についても誰も言及しない。これも一人の代表が何かをしたからと解決できる問題でもない。でもね、そうやって先進国のトップの人が他人事として温暖化を捉えているからわずか30年でこんなに深刻になってしまった。京都会議のときからもっと真剣に考えるべきだったのに。
電力の問題にしても知らん顔して時間が過ぎるのを待っている感じだな。猛暑と値上げで我が家も含めて国民が何千円も余分に電気料金を支払っている。
私が考えるのなら、このお金を全部集めて二酸化炭素排出削減に使えばいい。G7で戒厳令、1日か2日全ての経済活動を停止。外出禁止。家庭で使う程度のエネルギー消費にしてみる。鉄道や高速道路などはメンテナンスの日にすればいい。著しく損害を受ける人、サービス業には先程かき集めたお金を回せばいい。基本的に定休日はあるだろうから、コロナみたいな大損害にはなるまい。温暖化による猛暑や豪雨などの災害の損害額は設定した経済活動停止による損害額より多いのではないか。
とは書いたものの、国のトップになるべき人は、環境問題なんてどうでもいい。まず選挙に勝って、人事や国会の運営を考えるのが優先だな。私達の電気代のことなんて頭の片隅にもないのだろうね。