小中学生タブレット故障激増、修理費年5千万円 帯広市 今後「億」単位も…対策必須に
というYahooニュース。
何度かここで書いてきたが、こんなことは部外者の私でも想定できたこと。
バカの議員とアホの役人と金の亡者の業者とで「理想の教育」と作られた泥の船。実際海に浮かべればすぐに沈むことは分かる話。子供がみんな開成高校目指して勉強しているわけではない。という、あたり前のことに目をつぶって「理想」「未来」という言葉だけで青っ鼻垂らした手がベタベタの子供に5万も10万もするタブレットを配ったのである。さらにこういったデジモノはリースだと3年、買い替えというのが一般的。それなのに半永久的に壊れないで使えると開成高校を出るくらいの頭脳を持った大人たちは思ったということ。
東北の田舎に高速道路を無理やり建設して、通行量が試算の1割、とかいうのに似ているね。ちょっと考えればわかりそうなことだろう。
さらに、目の悪い子供が増えた。ノートを取らない子供が増えた。書き取りができない子供増えた。動画サイトばかり見ている子供が増えた。という記事もある。
私の世代はNECのPC88、98とか、MS-DOSとか、DOS-Vとか、MSXとか、ファミコン前夜からパソコンをいじっている。小学生とかの子供にタブレットを配っていいことなどないぐらいわかりそうなものだが、この企画をゴリ押ししたのは私よりももう一世代上の人ではないのか。パソコンなどのデジタル機器になかなか馴染めずに定年を迎えたオジサン世代。団塊の世代になるのかな。「パソコンは苦手です」と堂々と言えた世代。そんな自分たちの苦い過去を繰り返さないようにという親心(老婆心)が臭うのである。もちろん中学生以上でスマホ保有率90%以上のこの時代に全くあわない。そんなところからもあのおじさんたちの顔が浮かぶのである。
1980年代の新人時代、職場のデスクに「こども図書館への推薦図書アンケート」がおかれていた。私は「ブラックジャック」「火の鳥」と書いて提出したら、団塊の世代のおじさんに呼び出されて「これは漫画じゃないか。ふざけて書いてはダメだ。」と怒られた。私のアンケート用紙は突っ返された。2000年前後?以降?にはどこの小学校の図書館にもブラックジャックは置いてあるそうだ。
もしタイムマシーンがあるのならその時に戻っておじさんに「私は正しかった」と言いたい。あっ、今言えばいいか。でももうどこにいるかわからない。(笑)