“夏休み終盤”キャンピングカー横転 “居住スペース”で8歳男児死亡
26日午前11時ごろ、長野県上田市の上信越道上りで親族5人が乗ったキャンピングカーが横転しました。
70代の女性が足の骨を折るなど3人が重軽傷。新宿区の小学生の男の子が頭を強く打つなどして死亡しました。父親(48)が運転していたといい、警察は後部座席に乗っていた男の子がシートベルトをしていたかなど捜査しています。
というYahooニュース。
クルマで旅行好きには憧れのキャンピングカーである。
免許取り立ての昭和の頃、各社からスライドドアの3列シート5ナンバーのクルマが出始めた。家庭用乗用車といえばコロナやブルーバードのセダンと相場は決まっていた。ところが乗用車でもホンダ・シティのような背の高い不格好なクルマが、さらにそれまでは4ナンバーだったバンが3列シートの乗用として売られるようになった。ライトエースはその中でも小ぶりで人気があった。日産からはバネット、マツダはボンゴ、三菱からはデリカが出てきて子供のいる家族のクルマが変わろうとしていた時代だった。
私は免許を取って父の360ccの軽自動車で車内泊の旅行をするようになった。身長180以上の私が360ccでの車内泊はしびれるもの。トヨタのショールームに行ってライトエースを見た時、これなら楽に荷物をつめて足を伸ばして車内泊できるのだろうなあと、あこがれであった。
前置きが長くなったが、車内泊が好きな人にとってミニバン以上に憧れるのがキャンピングカーである。今は軽バンの改造車が売れているそうだが、ハイエースや2トントラックにFRPの部屋を乗せる改造が人気がある。キャンピングカーショーに行くとわかるが快適なのである。ところがこんなにクルマがすきで車中泊を散々やった私が手を出さなかった。
1つ目がコスパ。車中泊が一番ではなくてお金がないから車中泊をしていただけ。ところがどのくらい宿泊すればもとが取れるのかと思うほど高価である。
2つ目が使用頻度。少なくとも60歳過ぎまでは平日は仕事をしている。かなりの頻度で使うならいいがそれ以外の日はどうするか。ずっと置きっぱにしておくか。実はそれも金持ち。つまり旅行以外は別のクルマが必要になる。駐車場所も同様に必要。
3つ目がドライバーの意識
数年前の通勤路で朝と帰りにすれ違うキャンピングカーがいた。そいつとかなり狭い抜け道ですれ違う。クルマは2t車ぐらいだがキャンピング部分が大幅に飛び出していて軽自動車同士でギリギリすれ違う狭い道で、このキャンピングカーは渋滞を作っている。問題なのはドライバーは人の迷惑を考えない。トヨタの大人気ミニバンや大人気4WDのようにやたらデカくて高価なクルマに満足する人が乱暴な運転するのと似ている。平日は奥さんが運転していて逆にゆっくり過ぎる。(笑)
4つ目が今回の事故。つまり走行安定性がすごく悪いのである。軽バンよりも安定性がない。そりゃそうだ。トラックに背の高い容積の大きい荷物を積んでいるわけで。トヨタなどのメーカーでこんなのを作れば当然審査は通らないだろう。この手の重心が異常に高いクルマは高速や峠道は走らないほうが家族が怪我をしないで長生きできる。
この記事はキャンピングカーを趣味にしている人を設定していない。あくまでも都市部の普通のサラリーマンが休みの日に使う場合に限った偏った見解である。