園児置き去り死亡事件判決

送迎バス園児置き去り死事件の裁判、前園長に実刑禁錮1年4月(求刑禁錮2年6月執行猶予なし) 静岡地裁「安全管理の意識欠如」
という全国的ニュース。

私が思ったのは次のYahooニュース。

子どもの命を預かる重責に見合わない…「保育士はよい仕事」揺らぐ地位

今回の判決は重かった。将来ある3歳の幼児を過失によって死なせてしまったことへの責任は重い。したがって謝って済む問題ではなく、有罪になって償うべきものはある。ただし、過失であって殺人の意図はない。さらに当該の園長は当日代わりの運転手、年齢も70過ぎていて、というところに酌量はなかった。子供を預かる以上は死なせるようなミスは許さないということだ。
そこで私が思ったのは、ミスをしたら有罪になる大変なお仕事ということだ。ところが保育士、幼稚園教諭になるハードルは中高の教員になるより低い。比較的賃金も安いのである。今、小学校を中心に教員不足、志願者減少が報道されているがその一因となっているのが今回の事件なんだな。子供に注意したり、子ども同士が喧嘩したり、転んで怪我をしたり、親が文句を言ってくる。これは保育園に限ったことではない。さらに中小企業の事務仕事と同等の給料でこの重圧と責任を背負いきれない。
とはいってもこのご時世、働いてお金をもらうのが何よりなので採用されれば、心身のどちらかがぶっ壊れない限り頑張って働くのである。
今回の事件は頑張っていてもミスで実刑という難しい事案なんだな。

テレビでは次のニュースで、自宅で産み落とした赤ちゃんをそのまま外のゴミ箱に捨てたという殺人未遂事件。金髪の22歳の女が写っていた。
小さな子供をこんな形で殺そうとしたのだから、と置き去り事件と対比させてしまった。