最近見たテレビの話

テレ朝系、万博の太陽というドラマを見た。
1968年から70年までの話。最後に「史実の基づいた」というテロップ。多少の大阪万博の知識や関連番組を見た人なら「あー、そんな事もあったよね」となる。特に大屋根と太陽の塔のくだりは有名だ。
さらになぜか「サンヨー」については懐かしく見た人も多いだろう。私も小学生の時に生で人間洗濯機を見た。なんとなく批判の多い「来年の大阪万博」のバックアップみたいな感じになっているのが残念だが。
ドラマ本体も昭和の人を対象にした泣かせるドラマに仕上がっていて良かった。いい役者を使っていたしね。主役の橋本もきっちり昭和を演技していて良かった。

私は見る気はなかったが嫁さんが見たいというので、一緒に見たのが
NHK坂本龍一の最期の日々」
よくぞここまできっちりと映像として残した。私も今は元気だがあと数年で早死しそうな気がしていて直視するのをためらった。
が、もし死を宣告されればこのブログに映像ではなく文章に残すだろう。ガンで死ぬ意義は死の直前まで自分が自分でいられることだ。多くの老人は最期は自分が誰なのかわからずに死ぬ。余生は自分ではない悲しい最期。一番悲しいのはある日突然事故で死んでしまうこと。無念だけがいつまでもこの世に残り続ける。そう考えるとガンで死ぬのは決して悪い死に方ではない。自分の生涯をみつめることができる。
などなど、視聴者に語りかけることの多い優れた番組だった。