年末年始のテレビ

元日の震災は予想外だが、年末年始といえば紅白と箱根駅伝だろう。
独身の頃は年末からスキー場で過ごすというのが当たり前だったが、結婚してからは基本的に自宅である。となれば、年末年始を感じられるのはスーパーとテレビだけである。
2023紅白
基本的に何十年も他局のCMのときにちらっと見るだけであったが、今年は4Kレコーダー購入もあって全部録画してみた。9時までを前半というのだそうだが、こちらは若い人にこびた若手の出番。日本語が満足に話せないグループが時間をつぶしていてこの辺は早送り。大ヒットとか全米でとか言っているけどどれも似たような曲調、ビートだけ、踊るのに夢中という感じ。若い女性たちは太もももあらわな衣装、きれいな足を4Kで見られるのは悪くはないが、ただそれだけである。
ネタになっている、ドミノやけん玉を見たけど。あれを楽しみにしている人たちが紅白のターゲットなんだろうね。視聴率が伸びない理由だ。
後半になるといよいよ私がターゲット。クイーンやキャンディーズルビーの指輪ポケビといった懐メロ、80年代を過ごした人たちが視聴者の主流ということ。NHKととっては『バランスよく』というのだろうけど。
adoやyoasobiはさすがNHKという演出、鳥肌が立った。隣国のスターたちも踊りだけなら最高のパフォーマンス。このへんでも懐メロと新しい曲のバランスが良かったのではないか。大トリがミーシャは私の世代は文句なしだが。
元日に思ったのだが、能登地震がもし1日早く起きていたらと思うとNHKの人たちはゾッとしたことだろう。

箱根駅伝
先程、青学優勝で往路が終わった。マツコが「録画して4日から全部見る」と言っていた。というわけで珍しく8時半に起きてから、結構見ていた。3区の終わりあたりから嫁さんの強い希望で今日の初売りに行くことになったが。青学の底力に驚く。まあ去年もブレーキがなければ青学だったかもだった。

毎年のことなんだろうけど、久々にじっくり見た紅白、後半になると盛んに「幸せな年」「素敵な年」「平和な年」などなど抽象的で歯の浮くような文言が耳についた。唯一の発言の機会の歌手が歌ったあとに一言ならいいけど、司会者が連呼するのはなんとも。決して悪いということではないのだけど。ボーターレスというテーマも今風ではあるがこれも実態がない言葉、テーマなよう。ボーダーレスというのは実は社会問題でバラエティの紅白が面と向かって掲げる話でもないような気がする。
あれだけ幸せ平和を連呼した翌日から震災、飛行機事故とボーダーレスな不幸な事件が続いている。別に紅白のせいではないのだけど、昭和以来紅白をじっくり見たので気になったのかもしれない。
このあと、今年は自民党政権が崩れて政権交代、株価は上がったが庶民の懐事情と乖離というところでの経済の問題、いくつかある2024年問題と物価、SNSやマイナカードの弊害によるデジタル問題などが噴き出すタイミングがあるのではないか。一部の金持ちや大企業や政治家が利益を独占貪り食っていたことの終焉、それによる社会の不安定が露呈する。さらに地震火山災害、温暖化による気象災害が起きるのではないか。なーんか嫌なことばかり考える年始である。